川崎重工業/最新型ヘリコプター「H145//BK117 D-2型」を販売開始 SCM・製造拠点 2023.06.17 最新型ヘリコプター「H145//BK117 D-2型」を販売開始 2016年10月12日 川崎重工は、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と新たに共同開発したヘリコプター「H145//BK117 D-2型」(以下、BK117 D-2型)を、本日より販売開始します。また、国内市場において、従来の当社による直接販売に加え、エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン社を販売代理店に指名し、販売体制の強化を図ります。 「BK117 D-2型」は、従来型「BK117 C-2型」の特長である、多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドアおよび400万飛行時間を超える運用実績のあるローター駆動系統などを継承しつつ、飛行性能および安全性を向上させています。 1.主な特長 1) ホバリング性能の向上高出力エンジンの採用やメイン・ギアボックスの改良により、ホバリング性能を大幅に向上しています。 2) パイロットのワークロードの低減新型の自動操縦装置および最新式技術を用いた統合計器の採用により、パイロットの負荷を低減しています。 3) 最高の低騒音化を実現「ダクテッドファン方式」の新型テール・ローターの採用により、クラス最高の静音性を実現しています。 4) 安全性能の拡大電子制御式エンジンの搭載および高出力のエンジンの採用により、万が一、エンジントラブルが起きた場合にも、より安全な飛行が可能です。 5) 整備維持費の低減エンジンの耐久性向上等により、メンテナンスインターバルを延ばすことで、維持費の低減を図っています。 2.主要諸元 全長 13.64m 全幅 1.73m(胴体) 全高 3.95m 定員 10名(標準座席) 最大全備重量 3,700kg 最大速度 約267km/h 航続距離 740km(標準タンク、最大全備重量、国際標準大気+20℃、5,000ft) BK117ヘリコプターは、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送などで活躍する中型双発機です。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(2016年10月12日現在)で172機、エアバス・ヘリコプターズ社納入分を合わせると全世界で1,200機以上の納入を誇るベストセラー機です。 当社は今後とも、BK117ヘリコプターの性能向上、および各種用途に合わせた装備品を開発するとともに、これまでの納入実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサービスまで全て当社で行えるきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外問わず積極的な営業活動を展開していきます。