日本郵便/明治大学と手紙利用を促進するアイデアを企画する産学連携プロジェクトを開始 物流全般 2023.06.17 若年層に復活の兆し!「手紙文化」を若い感性で盛り上げる! 手紙利用を促進するアイデアを企画する産学連携プロジェクトを開始 明治大学(東京都千代田区、学長 土屋 恵一郎)と日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取 締役社長 横山 邦男)は、手紙利用の促進を目的として、学生ならではの感性で新しい手紙のカタ チを作る産学連携プロジェクトに取り組みます。 メールや SNS が発達した現代ですが、日本郵便株式会社が運営する文通サービス「青少年ペンフレ ンドクラブ」では、会員数が 2016 年 4 月以降、毎月 200 人以上増加しています(2016 年 8 月 1 日現 在の会員数は 7,419 名)。 手書きの手紙はメールや SNS とは異なる印象を与え、気持ちを伝えられる有効なツールであること から、その価値が見直され始めています。その一方で、手紙を送ることは身近ではないと感じている 方が多くいらっしゃるのも事実です。 今回のプロジェクトでは、多くの方々により手紙をご利用いただくために、学生がアイデアを持ち 寄り、それらを基に手紙利用を促進するツール開発や差し出しやすいオケージョン(機会やきっかけ など)の創出を行います。企画されたアイデアは、年内発表を予定しています。 また、千代田区内の大学生がインターンシップを通じて千代田区の魅力を発信する活動など「観光 を通じたまちづくりに寄与する人財の育成及び活用」に注力されている千代田区観光協会にも、日本 文化を正しく継承する今回のプロジェクトに関する活動趣旨にご賛同・ご協力をいただいています。 この産・学・地域連携により、手紙の価値を見直すことで手紙利用の促進を目指します。 1 プロジェクト概要 (1)プロジェクト名 手紙の利用促進プロジェクト (2)活動期間(予定) 2016 年 7 月~11 月 (3)活動メンバー 明治大学の法・商・政経・文・理工・農・情報コミュニケーション・経営・国際日本学部・総 合数理学部などの学部から参加した学生 21 名(男 7 名、女 14 名) (4)運営主体 明治大学、日本郵便株式会社 (5)協力 千代田区観光協会 (6)主な活動場所 明治大学駿河台キャンパス(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台一丁目 1 番地) (7)活動内容 手紙利用の促進に向けた市場環境調査、分析及びアイデアの企画・提案 (略) 3 スケジュール(予定) 2016 年 7 月下旬~ 市場環境分析、リサーチ、ツール・オケージョンのアイデア出しなどの企 画立案、プレゼンテーション資料の作成、プレゼンテーション方法の考案 等 ※適時実施済み 2016 年 8 月下旬 アイデア出し及びディスカッションの場として、夏合宿を実施予定 (明治大学学内にて実施) 2016 年 9 月上旬 最終報告会にてツールやオケージョンのアイデアについてチームごとにプ レゼンテーションを実施 2016 年 9 月中旬~ 商品開発等実現に向けた取組を実施 2016 年 11 月下旬 商品の販売開始及び販売開始発表会の実施(明治大学内での実施を想定) 4 本プロジェクトに関するコメント(明治大学 大友 純 商学部教授) 今回、古くからの文化である手紙の価値向上を担うことが出来て大変光栄です。 このプロジェクトには、様々な学部から意欲的な学生が多く参加していますが、普段の勉強だ けではなく、実学を伴うことが出来る素晴らしい機会だと考えています。 SNS が進化したことにより、「スマホ脳」が危惧されています。一方通行のやり取りが中心とな り、相手の感情が読めなくなっており、自分のメリットになるものしか受け入れられない脳にな っていることが近年の研究から明らかとなっています。コミュニケーションが便利になった反面、 思考までを効率化させた結果、コミュニケーションのロスによる、効率の低下に警鐘を鳴らして おります。 その点、手紙は自分の感情を伝える手段として、効率を高める手段であるだけではなく、相手 の反応を考えながら書くため、「スマホ脳」となる若年層に対するトレーニングになると捉えてお り、今回の試みは手紙文化の復権以上の価値をもたらすものと考えます。 お互いの多様な意見をぶつけ合い、良い化学変化が起きることを期待しています。