日本郵船/物流環境大賞の部門賞を受賞 グリーン物流(環境) 2023.06.17 第17回物流環境大賞の部門賞を受賞-日本初のLNG燃料船「魁」(さきがけ)で- 2016年6月27日 写真左から:ウィングマリタイムサービス 取締役 宮治豊一般社団法人日本物流団体連合会 会長 工藤泰三京浜ドック株式会社 設計部長 渡邉勝久当社環境グループ長 北山智雄 日本郵船株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:内藤忠顕)と当社グループの株式会社ウィングマリタイムサービス(本社:横浜市西区、代表取締役社長:山下俊憲)および京浜ドック株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:庄司勉)は、日本初のLNG(液化天然ガス)燃料船「魁」を竣工し、環境負荷軽減に貢献したことで第17回物流環境大賞(注1)の部門賞「物流環境負荷軽減技術開発賞」を受賞しました。当社の受賞は2009年の「物流環境大賞」に続いて3度目となります。 当社は、船舶から排出される環境負荷物質の排出規制強化(注2)へ対応するため、重油と比べ環境負荷の低いLNG(注3)を燃料とする船舶の実用化に向けた研究・技術開発に取り組んでいます。2015年8月に竣工したタグボート(注4)「魁」はLNGに加えて重油も燃料として使用可能な「デュアル・フューエル・エンジン」を搭載したことも高く評価されました。 当社グループは中期経営計画 “More Than Shipping 2018~Stage 2 きらり技術力~” で掲げた技術力による差別化を推し進め、世界初のLNG燃料自動車専用船2隻とLNG燃料供給船の竣工や、LNG燃料販売事業への参画を予定しており、今後も船舶でのさらなる環境負荷低減に取り組むとともに、船舶用LNG燃料のさらなる普及と発展に貢献していきます。 (注1)物流環境大賞一般社団法人日本物流団体連合会(工藤泰三会長)が開催する選考委員会にて、物流部門における環境保全活動や環境啓蒙活動等の面で優れた功績を残した団体、企業または個人を決定、表彰する制度。2000年に設けられ、今年で第17回目の選考となる。 (注2)船舶から排出される環境負荷物質の排出規制強化船舶から排出される硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素(CO2)などの環境負荷物質の排出規制は年々強化されており、特にSOxの排出規制値は2015年に北海・バルト海・北米領海域にて1.0%から0.1%へ排出基準が引き上げられたほか、日本を含む一般海域でも、2020年もしくは2025年に現行基準の3.5%から0.5%へ排出基準が大幅に引き上げられる見込み。 (注3)LNGによる環境負荷物質低減LNGはSOxや粒子状物質(PM)の原因物質を含まないことから、従来の重油と比較してSOx、PMの排出量を100%削減することが可能。CO2排出量は約30%、NOx排出量も最大80%削減することができるため、船舶に対する排出ガス規制への有力な対応策といわれている。 (注4)タグボード大型船の岸壁や桟橋への離着岸の補助を行う小型船。曳船(えいせん)とも呼ばれる。 <参考リンク>1. 2013年12月24日発表 国内初、LNG燃料船の建造を決定―CO2約30%、SOx100%排出削減へ―http://www.nyk.com/release/2447/002943.html 2. 2014年3月7日発表 世界初、LNG燃料の自動車専用船2隻建造へ―優れた環境性能と最高水準の耐氷仕様を持つ―http://www.nyk.com/release/3131/003222.html 3. 2014年7月2日発表 世界初のLNG燃料供給船を建造―GDFスエズ・三菱商事と共同でLNG燃料供給船保有及び船舶用LNG燃料販売事業に参入―http://www.nyk.com/release/3131/003355.html 4. 2015年9月1日発表 日本初のLNG燃料船「魁」が竣工―実運航の知見をもとにLNG燃料の普及・発展に貢献-http://www.nyk.com/release/3560/004044.html 5. 2016年6月7日発表 横浜港における船舶用LNG燃料供給拠点整備に関する検討会へ参画 ―LNG燃料船の建造と運航の知見をもとに、日本での船舶用LNG燃料の普及・発展に貢献―http://www.nyk.com/release/4207/004336.html 以上 掲載されている情報は、発表日現在のものです。その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。