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森下仁丹/アンジェスMGとCIN治療ワクチンの開発・製造・販売権許諾で基本合意

SCM・製造拠点 2023.06.17

経口ワクチン研究開発に関するお知らせ

 森下仁丹株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:駒村純一)は、アンジェスMG株式会社(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:山田英)より、同社の保有する日本、米国、中国及び英国における経口投与型子宮頸部前がん病変治療ワクチン(CIN治療ワクチン)の独占的開発・製造・販売に関する権利(*1)の許諾を受け、CIN治療ワクチンの研究開発を推進することに関し、同社と基本合意いたしましたのでお知らせします。
 当社は、この基本合意に基づきアンジェスMGとの正式契約を締結の上、外部の研究機関や企業などと広くアライアンスを組み、事業体制の構築を図ってまいります。

 本ワクチンの開発は東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 川名 敬 准教授(東京大学医学部附属病院女性外科副科長)のグループにより医師主導臨床研究(*2)として進められており、子宮頸部の前がん病変を退縮~消失させ、経口投与で子宮頸がんへの移行を回避できる世界初の治療ワクチンとして期待されている革新的かつ社会的ニーズも非常に高い医薬品です。当社が長年取り組んでいるプロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌など)研究や独自の製剤技術(*3)のさらなる深耕にも資すると判断し、上記権利の許諾を受けるに至りました。

 本件に関しては、新規事業分野における当社の将来の業績への貢献が期待されますが、本年度の業績への影響は軽微です。

 *1 CIN治療ワクチンの独占的開発・製造・販売権はアンジェスMGが韓国のBioLeaders Corporation(バイオリーダース)から日本、米国、中国および英国における権利として許諾を受けている。

 *2 現在、世界で初めて東京大学医学部附属病院において医師主導臨床研究「HPV16型陽性の子宮頸部中等度上皮内腫瘍性病変(CIN2)に対する乳酸菌を利用したCIN治療薬の探索的臨床研究」(プラセボ対照二重盲検比較試験)が実施されている。本試験の経費については、川名敬准教授が獲得した厚生労働科学研究費補助金(医療技術実用化総合研究事業(臨床研究・治験 推進研究事業))が使用されている。

 *3 当社のシームレスカプセル技術。カプセル構成成分の調整により、医薬品成分の活性維持や作用部位への運搬効率の向上などが期待できる。

(ご参考)
・CIN治療ワクチン
 CIN治療ワクチンは、子宮頸がんの原因ウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)のたんぱく質に対する特異的な細胞性免疫を子宮頸部粘膜へ効率的に誘導します。これにより、子宮頸部の前がん病変を退縮~消失させ、経口投与で子宮頸がんへの移行回避の効果が期待されます。

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