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日立金属/アジア市場における工具鋼のソリューション営業体制を強化

SCM・製造拠点 2023.06.17
アジア市場における工具鋼のソリューション営業体制強化について

 日立金属株式会社(以下、当社)は、特殊鋼事業における工具鋼のグローバル拡販施策の一環として、アジア各拠点の切断・加工能力を増強するとともに、表面処理装置を新たに導入することで、アジア市場における工具鋼のソリューション営業体制を強化いたします。2016 年度内の設備稼働を予定しています。
 競争力の源泉である国内製造拠点(安来工場:島根県安来市)の材料技術・製品開発力に加えて、お客様のニーズに応える設計支援などのソリューション・サービスおよび各販売拠点での加工等のサービス機能を充実させていくことで、「YASUGI SPECIALTY STEEL」の価値を高め、グローバル市場における成長をめざします。

1.投資の目的

 当社の特殊鋼事業は、工具鋼、産業機器材料、電子材料に加え、航空機・エネルギー材における成長戦略を展開し、グローバル市場で成長をめざしています。その中でも、航空機・エネルギー材の事業拡大とともに重点施策として取り組んでいるのが、海外市場における工具鋼の拡販です。2016 年春より、欧米標準鋼の組成と同等でありながら、熱処理変寸の抑制、耐摩耗性の向上などで高い特性を持つ新冷間ダイス鋼「SLD-i」を量産開始しました。また、2015 年11 月には、米国Diehl Tool Steel, Inc.を北米市場における切断・加工を含む流通サービス拠点として連結子会社化し、販売ネットワーク網を確保しました。今般、アジア市場においても工具鋼のソリューション営業体制の強化に向け、アジアの各販売拠点に新たに切断・加工、および表面処理の設備を導入することを決定したものです。
 アジア市場は、自動車および自動車部品関連の生産拠点として拡大を続けています。特に自動車鋼板のハイテン化が進む中、高性能な金型が求められており、材料だけでなく、加工、表面処理といったソリューション提案へのニーズの高まりが予測されます。
 本投資によるアジア市場における工具鋼のソリューション営業体制の強化により、新たに開発した新冷間ダイス鋼「SLD-i」の拡販を加速し、グローバルでの成長施策を強力に推進することで、アジア市場における2018 年度の工具鋼売上4割増(2015 年度対比)をめざします。

 これからも、当社は、材料技術・製品開発力を高め、市場やお客様が期待する新たな製品やソリューション・サービスの提供によって、顧客基盤の拡大を図り、グローバル市場での持続的成長をめざします。

2.投資の概要
(1)導入拠点/設備 Hitachi Metals Korea Co., Ltd. /切断加工、表面処理
  Hitachi Metals (Thailand) Ltd. /切断加工
  台湾日立金属股?有限公司 /表面処理
(2)投資金額 約10 億円  
(3)稼働時期 2016 年度
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