商船三井/インドネシア内航LNGシャトル輸送プロジェクトに参画 物流全般 2023.06.17 当社船がインドネシア内航LNGシャトル輸送プロジェクトに参画 ~プロジェクトの初揚荷を完了~ 本船”TRIPUTRA”、FSU、FRUの配置イメージ(提供:Gas Entec) 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)はインドネシアの現地パートナーと共同で、LNG船”TRIPUTRA(トリプトラ)”を、ペリンド・エネルギー・ロジスティック社(PT Pelindo Energi Logistik、President Director: Denny Hermanto、以下「PEL社」)向けに定期貸船を開始、このたび、本船はバリ島ベノア港でのプロジェクト初揚荷を完了し、出港しました。 本プロジェクトは、商船三井が2011年に受注した西ジャワ向け内航LNGシャトル輸送プロジェクト(*)に次いで2件目となる内航LNGシャトル輸送プロジェクトで、本船はベノア港までLNGをシャトル輸送し、港に係留された浮体式LNG貯蔵設備(FSU; Floating Storage Unit)に揚荷役を行います。 貸船先のPEL社は、FSUに揚荷されたLNGを、同じく岸壁に係留された浮体式再ガス化設備(FRU: Floating Regasification Unit)へ移送し、再ガス化のうえバリ島の発電所へガスを送り販売するという新たな手法で、ガスバリューチェーンの構築に取り組んでおり、新たな輸送モードを提供する画期的なプロジェクトとなっています。 商船三井は、1986年にインドネシアに現地パートナーと船舶管理会社を設立して以来、インドネシア人船員の育成にも力を注いできました。世界最大級のLNG船保有・管理会社として、外航LNG船の分野に限らず、内航LNG輸送の分野においても、商船三井が培ってきたノウハウやリソースを有効活用し、クリーンエネルギーとして天然ガスの国内需要が高まるインドネシアを始めとした東南アジア域でのLNG輸送サービスの提供に、積極的に取り組んでいきます。 (*) 詳細は2011年12月20日付プレスリリース「インドネシア初の内航LNG輸送プロジェクトを受注」を参照ください。 【参考1.”TRIPUTRA”概要】 全長 : 151.03m 全幅 : 28.00m 喫水 : 7.018m 貨物タンク容量 : 23,014m3(メンブレン型) 建造年 : 2000年(旧船名:スリヤサツマ) 船主構成 : PT GTS Internasional(註1)PPTエナジートレーディング株式会社(註2)商船三井エルエヌジージャパン株式会社 51.0%25.0%19.2%4.8% (註1)海運・空運・オイルトレーディングを手掛けるインドネシアHumpussグループの100%子会社(註2)インドネシア国営石油会社Pertamina社50%出資する日本子会社。 【参考2.プロジェクト概要】 用船者 : ペリンド・エネルギー・ロジスティック社(PT Pelindo Energi Logistik) 用船期間 : 2016年4月から7年間 積地 / 揚地 : バリ島ベノア港 / ボンタン基地 貨物タンク容量 : 23,014m3(メンブレン型) LNG輸送量 : 年間20~30万トン