大同特殊鋼/タイ子会社で新型熱間高速横型鍛造機の稼動を開始 SCM・製造拠点 2023.06.17 タイ子会社で新型熱間高速横型鍛造機の稼動を開始 大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)の100%子会社であるDaido Steel(Thailand) Co., Ltd.(社長:守山忠男、本社:タイ王国チョンブリ県ピントン5工業団地、以下DSTH)では2016年4月から新型熱間高速横型鍛造機の稼動を開始しました。 DSTHはASEAN地域における日系自動車トランスミッション用型鍛造部品の現地調達ニーズの高まりに合わせて、2015年1月に日本・米国に次ぐ当社グループの型鍛造製品製造拠点として設立されました。 今回稼動を開始した鍛造機は、当社の知多型鍛造工場(愛知県東海市)で2015年1月から稼動している新開発の熱間高速横型鍛造機(*1)の2号機であり、従来の高速横型鍛造機と縦型鍛造機の強みを併せ持つことにより、ニアネットシェィプ(*2)など製品品質の向上と、高生産性および高歩留に基きコスト競争力の強化を図ることが可能です。 DSTHでは主力製品の自動車トランスミッション用型鍛造部品の量産化に向け、4月下旬から試作品の出荷を開始する計画であり、今後の成長が見込まれるASEAN地域における型鍛造事業の拠点として事業展開を進めていきます。また、今後タイに進出する当社グループ企業のサポート業務を行う機能も具備し、ASEAN地域における当社グループのサプライチェーン拠点としての役割も担う予定です。 1.鍛造機本体の概要 ・鍛造荷重:1,300トン ・製造可能範囲: 外径 60~125mm 厚み max 55mm ・稼動開始:2016年4月 ・月産能力:100万個 2.DSTHの概要 ・商号:Daido Steel(Thailand)Co., Ltd. ・設立:2015年1月 ・所在地:タイ王国チョンブリ県ピントン5工業団地(敷地面積84,688m2) ・総投資額:30億円 ・資本金:5.5億バーツ ・株主構成:大同特殊鋼株式会社100% ・事業内容:型鍛造製品の製造・販売、特殊鋼鋼材の物流・営業、タイ進出グループ企業のサポート *1 横型鍛造機:鍛造する方向が水平方向である鍛造機(鍛造速度は縦型鍛造機の3~5倍) *2 ニアネットシェイプ:加工時間を減らすため、あらかじめ最終製品の形状に近づけること 以上