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日本郵船/「日本郵船氷川丸」が重要文化財指定へ

物流全般 2023.06.17

「日本郵船氷川丸」が重要文化財指定へ
-海上で保存されている船舶では初-

2016年3月11日

当社が所有する「日本郵船氷川丸」が、3月11日に開催された文化審議会文化財分科会の答申を受け、近日中に行われる官報告示を経て、重要文化財の指定を受ける運びとなりました。海上で保存されている船舶としては、初の重要文化財指定となります。

今回の答申に際し、「日本郵船氷川丸」が評価された主なポイントは以下二点です。
① 社会・経済史上における役割
    海外との輸送手段を貨客船が担っていた20世紀前半から中頃にかけて当時主要航路であるシアトル航路に就航。
    また戦時中には病院船、戦後直後には復員船・引揚船として活躍。
② 造船・工芸技術上の価値
    1930年の竣工当時としては最新鋭の大型ディーゼル機関を搭載。またアール・デコ様式の美しいデザインが施された
    船内のインテリアは、同様式が日本に直輸入された最初の建築意匠である。
 

「日本郵船氷川丸」では、4月23日(土)に、竣工86周年記念イベントを開催します。重要文化財に指定されることを記念し、当日は入館無料とします。
  「日本郵船氷川丸」へのアクセス・開館時間・休館日等の詳細に関しては以下ウェブサイトをご参照ください。 
http://www.nyk.com/rekishi/

当社は、重要文化財の指定を受ける意義を十分に認識し、「日本郵船氷川丸」の保存活用に今後も努め、日本の海運の歴史を後世に伝えることで、皆さまに海運業界や船舶に興味と親しみを深めていただけるよう活動していきます。
 

【歴史】                                                                  【日本郵船氷川丸 主要目】
1930(昭和 5)年 4月25日竣工、シアトル航路就航             船種  :貨客船
1941(昭和16)年 シアトル航路休止、                              造船所 :横浜船渠(株)(現三菱重工業(株)横浜製作所)
                        海軍特設病院船として徴用                    竣工    :1930年4月25日
1945(昭和20)年 終戦後 復員船、引揚船に                       全長    :163.3メートル
1947(昭和22)年 内地定期航路に就航                              幅     :20.1メートル
1949(昭和24)年 不定期の外航へ復帰                              総トン数:11,622トン
1951(昭和26)年 ニューヨーク定期航路へ配船                  最高速力:18.38ノット(時速約34キロ)
1952(昭和27)年 欧州定期航路へ配船                              主機  :B&W社製複動4サイクルディーゼル機関 2機2軸
1953(昭和28)年 シアトル航路再就航
1960(昭和35)年 最終航海
1961(昭和36)年 山下公園特設桟橋に係留
1996(平成08)年 環境庁(現環境省)日本の音風景100景
2003(平成15)年 横浜市指定有形文化財
2007(平成19)年 経済産業省近代化産業遺産
2008(平成20)年 「日本郵船氷川丸」としてリニューアルオープン
2015(平成27)年 11月リニューアル以来 来館200万人達成 

 

以上

 

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。
 
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