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三井物産/韓国の炭素繊維加工メーカーへ出資参画

物流不動産・施設 2023.06.17

韓国の炭素繊維加工メーカーへの出資参画

2016年3月3日


三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、韓国証券取引所上場企業であるHankuk Carbon Co., Ltd. (以下「韓国カーボン社」)と炭素繊維などの複合材料(*)加工事業分野で包括的な業務提携契約を締結しました。また、今回の合意に基づき、三井物産は韓国カーボン社へ306億韓国ウォン(約28億円)を出資し、株式10%(議決権ベース)を取得します。

世界的に温暖化対策が喫緊の課題となっている中、自動車を中心とした輸送機器のエネルギー消費削減に向けた解決策の一つとして部品・材料の軽量化が重視されており、炭素繊維などの軽量化素材の市場が急速に拡大する見込みです。しかし、現時点では製造コスト高がネックとなり一部用途のみの採用に留まっており、今後広く普及させる為には価格競争力のある軽量な部品・材料の開発が必要となります。

韓国カーボン社は1984年の設立以来、炭素繊維をはじめ多様な複合材料を組み合わせた部品・材料加工事業を拡大させてきました。同社は、今後成長が期待される航空機・自動車などの輸送機器向けに複合材料加工事業の展開を加速する方針です。

三井物産は新中期経営計画で掲げた7つの攻め筋における事業展開に取り組んでおり、本件は「資源・素材」・「モビリティ」の2つの攻め筋に跨ります。同事業分野では昨年4月、学校法人金沢工業大学の革新複合材料研究開発センターと複合材料研究に関する協力協定書及び機械貸借契約を締結、炭素繊維複合材料による自動車部品等製造の新製法に関する共同開発を開始しています。また、本年2月27日、三井物産はノルウェーの炭素繊維製タンクメーカーであるHexagon Composites ASAと資本・業務提携契約を結び、同社株式の25%の取得に合意するなど、グローバルに炭素繊維関連事業の拡大に取り組んでいます。

三井物産と韓国カーボン社は約30年に亘る取引関係を通じ、強固なパートナー関係を構築してきました。両社は今般の資本業務提携を通じ、輸送機器の軽量化ニーズに応えるべく炭素繊維などの複合材料を用いた部品・材料製造のサプライチェーン構築・強化を図る方針です。

(*)複合材料:2つ以上の異なる材料を一体的に組み合わせた材料のこと。強化のための強化材とそれを支持するための母材(マトリクス)から構成されたものを指す。コンポジットともいい、強化材に炭素繊維を使用するものを炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と呼ぶ。

韓国カーボン社概要

正式名称 Hankuk Carbon Co., Ltd. <韓国カーボン>
所在地 大韓民国慶尚南道密陽市 <キョンサンナムド ミリャン市>
設立年月 1984年9月
代表者 代表理事 趙 文秀 <チョ ムンス>
従業員数 約460名
売上高 2,425億ウォン(約250億円)(2015年12月期)
出資構成 趙 文秀 19.2%
事業内容 炭素繊維プリプレグおよびその他複合材料製造・販売

主な事業分野

主な事業分野

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