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神戸製鋼所/水素ステーション総合テストセンターを設置

グリーン物流(環境) 2023.06.17

水素ステーション総合テストセンターの設置について

2016年3月1日

株式会社神戸製鋼所

当社は、水素ステーションの実運用に近い形で様々な運転パターンや充填シミュレーションの検証が可能な「水素ステーション総合テストセンター」を機械事業部門の生産拠点である高砂製作所内に新設します。投資額は約5億円、今月中旬の完成予定です。今後、燃料電池自動車(FCV)の本格的な普及に伴い、航続距離拡大のために充填圧力の高圧化による充填量の最大化が必要と考えられており、様々な条件で機器の運転状態を検証できる本センターを活用し、市場ニーズに合った製品開発を進めて参ります。

水素ステーション総合テストセンター概要

設置機器:
HyAC mini※1(高圧水素圧縮機、冷凍機、蓄圧容器)、ディスペンサ、水素受入設備、計測室、摩耗試験用圧縮機(圧縮機における構成部品の耐久試験用)
敷地面積:
約700m2
検証事項:
FCVへの充填、各設置機器(圧縮機、冷凍機、高圧容器等)における各種運転データの収集、水素圧縮機の各種試験など。

FCVは、走行中に排出するのは水のみである事から「究極のエコカー」と呼ばれており省エネルギー、環境対策の面から普及が見込まれています。今後、本格的な普及が進むにつれて水素ステーションでの充填台数やバス・トラックなど充填量の多い車両の増加、航続距離拡大の必要性などが想定され、充填圧力の高圧化や様々な充填パターンへの対応が必要と考えられています。実際に米国や欧州では、充填量の拡大のため高圧化に対応した法規制が進展しており、国内においても今後同様の流れになるものと想定されます。その様な中、当社においてもこれらのニーズに対応した製品開発をいち早く進めるため、様々な条件で機器を検証できる本センターを設置するものです。将来的にはシステム全体の検証を実施するために水素製造設備の設置も検討する方向です。

当社は、水素ステーション用圧縮機において国内定置式水素ステーション向けに17件の納入実績、約30%のシェア(16年1月時点)を有するトップクラスのメーカーであり、他にも一般的な熱交換器である多管式と比較し、約1/10程度にまでコンパクト化した熱交換器(商品名:DCHE)などをメニューに揃えています。また、グループ会社である(株)神鋼エンジニアリング&メンテナンスでは、水素ステーションのトータルエンジニアリングも行うなど様々な製品・技術を有しています。

今回の「水素ステーション総合テストセンター」の設置により製品開発を更に進め、水素インフラ整備に貢献して参ります。

尚、当社は明日3月2日(水)から4日(金)まで開催されるFC EXPO2016 (第12回国際水素・燃料電池展)において、今回の「水素ステーション総合テストセンター」の概要やHyAC、HyAC mini 、DCHE等をパネルにて御紹介致します。

FC EXPO2016 (第12回国際水素・燃料電池展)概要

会期:
2016年3月2日(水)~4日(金)10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:
東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-21-1)
主催:
リード エグジビション ジャパン(株)
共催:
(一社)水素エネルギー協会(HESS)、(一社)燃料電池開発情報センター(FCDIC)
入場料:
無料(登録制)

※1 HyAC mini
水素ステーション向け水素圧縮機。2012年に大容量高圧水素圧縮機「HyAC」(ハイアック)、2014年には周辺設備である冷凍機や蓄圧機を一体化し、ステーションの省スペース化に貢献するパッケージ型水素圧縮機「HyAC mini」(ハイアックミニ)をそれぞれ発売し、国内の定置式水素ステーション向けに多くの実績を有している

水素ステーション総合テストセンター

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