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日本郵船/丸住製紙向け木材チップ専用船が竣工

物流全般 2023.06.17

丸住製紙向け木材チップ専用船が竣工

マイクロプラスチックの海洋調査にも貢献

8月23日、木材チップ専用船「Stellar Harmony」(ステラ・ハーモニー、以下「本船」)が今治造船グループの岩城造船株式会社にて竣工しました。本船は丸住製紙株式会社との長期輸送契約に基づき、主にニュージーランド、豪州、北米、南米から、環境と社会に配慮された木材チップの輸送に従事します。

本船はHybrid Fin(推進効率向上のために舵に装着する省エネ設備)や省エネガバナ―(燃料節減と主機運転時の負荷緩和効果をもつ設備)を搭載しているほか、低負荷運転時の燃費効率改善を実現する仕様を備えた主機関を採用したエコシップとなります。

また、本船は航路上で海水を汲み上げ、海洋中に浮遊するマイクロプラスチックを採取します。採取されたマイクロプラスチックは陸揚げされた後に学校法人千葉工業大学によって分析され、海洋のマイクロプラスチック分布状況の実態解明の研究に使用されます(注1)。

Stellar Harmony

<本船概要>
(1)全長: 約199.9メートル
(2)全幅: 32.24メートル
(3)載貨重量トン:49,506トン
(4)積載容量: 約3,600,000 立方フィート
(5)建造造船所:今治造船グループ 岩城造船株式会社

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、エコシップの安心・安全な運航だけでなく、マイクロプラスチックの海洋調査への貢献を通して、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

(注1)海洋には毎年800万トン以上のプラスチックごみが流入し、2050年には海洋プラスチックごみの総重量が海洋中に生息する魚類の総重量を超えると言われています。海洋中のプラスチックは半永久的に分解されず、紫外線や波浪の影響などを受けて直径5ミリ以下の小さな粒子「マイクロプラスチック」となり、生態系に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている一方、海洋のマイクロプラスチック分布状況の実態は明らかになっていないのが現状です。当社は2020年より世界で初の試みとなる運航船舶を用いた世界の全海域を対象としたマイクロプラスチックの採取・分布調査に学校法人千葉工業大学と共に取り組んでいます。本船は航路上でのマイクロプラスチックの採取、および提供へ継続的に協力し、海洋のマイクロプラスチック分布状況の実態解明に貢献していきます。

関連プレスリリース

丸住製紙株式会社の概要

本社 : 愛媛県 四国中央市
代表取締役社長: 星川 知之
ホームページ :https://www.marusumi.co.jp/

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