国土交通省/日野自動車の排出ガス・燃費試験の不正事案を受けたスカニアジャパンからの報告を公表 物流全般 2023.06.17 スカニアジャパンからの報告~日野自動車の排出ガス・燃費試験の不正事案を受けた他社調査結果の追加報告~ 令和4年7月12日 国土交通省は3月4日、日野自動車株式会社の排出ガス・燃費試験の不正事案を受け、トラック・バスを製造・販売している他の大型車メーカー等7社に対して同様の不適切な事案の有無等について調査・報告するよう指示し、4月11日に6社分の結果(問題なし)を公表しました。本日、調査に時間がかかっていたスカニアジャパン株式会社から報告がありました。 1.調査内容 認証取得時の長距離耐久試験とそれに基づく劣化補正値の算出や燃費試験の測定方法等について、自動車型式認証関係法令の規定や目的に 沿わない測定方法・データ処理等の不適切な事案の有無。 調査の結果、不適切な事案等があった場合には、その内容の詳細。 2.スカニアジャパンからの報告のポイント ● 大型トラック・バスに搭載されているエンジン4機種に係る型式指定申請(平成26年9月~30年9月)において、スカニア本社(スウェーデン)が長 距離耐久試験を行い算出した、排出ガス劣化補正値を提出したが、この長距離耐久試験において、以下の問題があることが判明。 [1] 5,000km、4万km、8万km、12万km、16万km、20万km、22万kmを走行した時点において、排出ガス測定を2回以上行う必要があるところ、1回し か測定していなかった(4機種)。 [2] 初回は、5,000km(±500km)で排出ガス測定を行うべきところ、6,100kmで排出ガス測定を行った(2機種)。 ● 規定の内容を十分理解していなかったこと等が原因であり、故意性はない。 ● 排出ガス測定値が十分低いことから、基準適合性に問題はないと考えられるが、実証試験にて問題ないことを確認するまでの間、自主的に 出荷を停止。 ● 国内の該当エンジンの搭載車両は1,155台。 3.国土交通省の対応● 報告内容の精査、実証試験の確認等を行い、その結果を踏まえて適切に対応する。 添付資料 報道発表資料(PDF形式)