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ReGACY Innovation Group/ジェイアール東日本都市開発とYperが5Gを活用した遠隔操作配送ロボットによるフードデリバリーの実証実験を実施

物流システム 2023.06.17

5Gアクセラ「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」採択スタートアップのYper、東京・高円寺のフードデリバリーを大阪からのリモート操作で行う、キャリア5G環境を活用した実証実験実施

「遠隔操作配送ロボット」が、配送費上昇や配送の担い手不足を解決

ReGACY Innovation Group株式会社(以下「当社」)は、東京都が推進する「5G技術活用型開発等促進事業」において、東京都と協働しスタートアップ企業等を支援する開発プロモーターとして採択されており、最長3ヵ年度にわたり5Gイノベーションを街中実装・事業化を推進するアクセラレータープログラム「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」を実施しています。

この取り組みの一環として、街中実装パートナーの株式会社ジェイアール東日本都市開発と採択スタートアップであるYper株式会社が、ジェイアール東日本都市開発が保有する集合住宅とゴーストレストラン間にて、「5G」を活用した遠隔操作配送ロボットによるフードデリバリーの実証実験を4/21(木)〜4/24(日)に実施しました。
当日は、「アールリエット高円寺」のモニターユーザーが注文したゴーストレストラン「ココデリ高円寺」の商品を、Yper株式会社の遠隔操作配送ロボットを大阪から遠隔操作を行い、高円寺の高架下道路や公道を走行し、指定の住宅まで配送。実証実験の背景や目的、当日の様子を報告します。

■ 本取り組みの背景

物流業界には「2024年問題」というものがあり、2024年4月以降働き方改革関連法によりドライバーの労働時間に罰則付きの上限が設定される予定です。こうした長時間労働是正の動きは、労働人口減少と相まって人手不足問題を加速させる可能性があります。また、コロナ禍の影響を受けて需要が高まるデリバリー業界では、注文が殺到する夕食帯の時間や天候状況によっては配達員が足りず、注文が成立しないという課題も発生しています。

現在、国内における道路交通法の改正案の一つとして「遠隔操作型小型車」が含まれるなど、ラストワンマイル※に配送ロボットを活用できるようにする法整備が進んでいます。しかし、自動配送ロボットは高コストのため、ROI(投資利益率)が合いにくいという点は、サービス普及の課題になると考えられています。

また、通販利用率の急増による宅配の個人宅への配送では、力仕事や労働時間・場所の制約もあることから配送ドライバーは比較的若い男性が多い職場になっています。こうした労働環境も「物流業界人手不足」の要因としてあると考えており、遠隔操作型の配送ロボットを活用することで、力仕事なし、移動なしの労働環境の創出と労働力として女性や高齢者等、現在、配送業にあまり携われていない人材も業界に取り込みやすくなると言う考えも背景にあります。

そこでYper株式会社では、遠隔操作向けの安価な配送ロボットの開発と遠隔オペレーターによる安全な走行を実現し、早期の社会実装を実現する自動配送ロボット作りに取り組んでいます。

今回の取り組みが、将来的にこの問題の解決手段として当たり前になる社会を目指し、引き続き取り組んで参ります。
※最終拠点からエンドユーザーへの物流サービスのこと

■ 「遠隔操作配送ロボット実証実験」について

<概要>
1. 「アールリエット高円寺」の住民に対し、特設サイトを事前にご用意。
実証実験日当日に「ココデリ高円寺」の商品をご注文いただく。

2. 大阪からリアルタイムで遠隔操作ロボットを操作し、「ココデリ高円寺」店舗から住宅までの配送を行う
※遠隔操作ロボットの走行にはリードを付け、保安要員が常にリードを携えることで、万が一を想定した形で実施

<目的>
今回の実証実験を通じ、大阪からモニター越しの遠隔操作による公道も通りながらの遠隔操作ロボットを活用したフードデリバリーが可能か、決められた時間内での配送が達成できるか、5Gを活用することでの遠隔操作への影響範囲などが、本取り組みの実施目的となります。

<実験詳細>
日時:2022年4月21日(木)~2022年4月24日(日)
場所:ゴーストレストラン「ココデリ高円寺」〜「アールリエット高円寺」間の高架下道路をメインとした道

<当日の様子>

4日間の実証実験で無事にフードデリバリーの配達が達成できましたが、この期間において得られた様々なデータを踏まえ、今後の開発に活かしてまいります。
※実証実験の結果の詳細は、2022年8月開催予定の、「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」DEMODAYにて発表いたします。

■ 実証実験の実施企業について

社名:Yper株式会社

住所:東京都渋谷区南平台町13−15 2F LUMBER ONE

設立:2017年8月3日
代表:内山 智晴
URL:https://www.yper.co.jp/
物流分野でシステム開発、アプリ開発を行うIT系スタートアップ。「Creating HYper Service 世の中に最高のサービスを」を企業理念に、ソフトウェア開発中心ながらハードも積極的に自社開発しています。
LOMBY公式サイト : https://lomby.jp/
会社サイト : https://www.yper.co.jp/

社名:株式会社ジェイアール東日本都市開発

住所:東京都渋谷区代々木2丁目2番2号
設立:1989年4月20日
代表:出口 秀已
URL:https://www.jrtk.jp/
ジェイアール東日本都市開発は、JR東日本グループのデベロッパーとして、高架下・駅近接用地における、商業・オフィス・住宅などの開発及びショッピングセンター(駅ビル)の運営等を主たる事業として首都圏全域で事業展開を行っています。沿線(地域)住⺠が「住んでよかった」「働いてよかった」と感じられるくらしづくり(まちづくり)の実現を目指し、高架下から広がるまちづくり、高架下からまちへ広がるくらしづくりに取り組みます。

■「GO BEYOND DIMENTIONS TOKYO」プログラム概要

名称: GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO
実施期間: 2021年11月10日(水)~2024年3月末(予定)
特設サイト :https://5g-beyond-dimensions.tokyo/

■東京都「5G技術活用型開発等促進事業」の事業概要

東京都では、スタートアップ企業等による新しい日常に寄与するような5G 技術を活用したイノベーションの創出や新たなビジネスの確立を促進するための仕組みとして「5G技術活用型開発等促進事業/Tokyo 5G Boosters Project」を開始しています。スタートアップ企業を支援する事業者として東京都より採択された開発プロモーターが、選定したスタートアップ企業に対して東京都、通信事業者等と連携・協働を図り、スタートアップ企業等の5G技術に関連するサービスなどの開発・事業化を資金的、技術的な側面からのサポート、マッチング支援等ネットワーク面の支援を行うことで、非接触型社会や Society5.0 の実現等を目的としていきます。

■アクセラレーター企業「ReGACY Innovation Group」について

社名:ReGACY Innovation Group株式会社
住所:東京都千代田区大手町2-7-1
設立:2022年2月2日
代表:成瀬功一
URL:https://regacy-innovation.com/
今、日本企業や自治体はこれまで自身が築いてきた強固な既存の仕組みに阻まれ思うようにイノベーションを起こせていないジレンマの中で、「もう一度、日本から世界の産業を変える」 をビジョンに、日本企業や自治体、教育機関等からのベンチャー創出やオープンイノベーションによる事業化に特化したサービス開発・展開をおこなうイノベーションファーム。

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