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川崎汽船/LNG 燃料焚きバッテリー搭載省エネ型バルクキャリアの概念設計が日本海事協会から設計基本承認 (AIP) を取得

グリーン物流(環境) 2023.06.17

LNG 燃料焚きバッテリー搭載省エネ型バルクキャリアの概念設計
~日本海事協会から設計基本承認 (AIP) を取得~

川崎汽船株式会社 (以下、「当社」) は株式会社名村造船所と大洋電機株式会社 (以下、「大洋電機」) と共同で 20 万トン型ケープサイズバルクキャリア (以下、「ケープ」) を対象に、また株式会社新来島サノヤス造船と大洋電機と共同で 9 万トン型ポストパナマックスバルクキャリア (以下、「ポストパナマックス」) を対象に LNG 燃料焚きバッテリー搭載省エネ型バルクキャリアの概念設計を確立し、日本海事協会から、設計基本承認 (AIP:Approval inPrinciple) (注 1) を取得しました。
設計にあたり、低炭素燃料である LNG を主燃料として想定し、永久磁石方式の軸発電装置 (以下、「軸発電」注2) 技術を採用、および幅広い分野で活用が進んでいるリチウムイオンバッテリー (以下、「バッテリー」) を採用することによって、GHG 削減に寄与する省エネ船型を実現しました。また、バッテリーを船内電力のプラットフォームとして活用することで、将来的にはグリーンエネルギーの取り込みと省エネ技術を掛け合わせて、更なる GHG 削減を目指します。

【AIP 取得した技術特徴とその効果】
1. LNG 燃料を主燃料として採用
⚫ 従来の重油比で、25~30%の GHG エミッションを削減します。
2. 軸発電の採用
⚫ 軸発電で発電することで、従来の Dual Fuel 発電機 (以下、「G/E」) での発電よりも燃費効率を改善します。 (軸発電とバッテリーの併用による GHG 削減効果は、軸発電・バッテリー未搭載の LNG 燃料焚き船型比で約 2.5~3.0%を見込みます)
⚫ 大洋航海中の G/E の稼働が不要となることで、G/E のメンテナンス費用を大幅に削減しつつ、船員の保守作業負荷低減に寄与します。
⚫ 永久磁石式軸発電を採用することで従来式軸発電より効率が約 10%改善します。

3. バッテリーの採用
⚫ 小容量バッテリー (航海中の GHG エミッション削減)
充放電速度に優れる小容量バッテリーを採用し、これにより船内電力のピーク時の補助電力として使用します。また余剰電力の充電先として活用します。
⚫ 大容量バッテリー (荷役時の GHG エミッション削減)
ポストパナマックスでは、荷役時に G/E の代替として大容量バッテリーを採用することで荷役時の GHG エミッションを削減します。 (G/E の搭載台数を 1 台削減可能)

尚、荷役時の消費電力量が大きく、バッテリーが大型化するケープでは陸電供給 (注3) が可能な仕様にして、荷役時の GHG エミッションを削減します。

(略)

以下、詳細は下記アドレスを参照ください。

https://www.kline.co.jp/ja/news/csr/csr3269971481338066118/main/0/link/220419JA.pdf

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