三井E&Sマシナリー/24,000TEUコンテナ船対応 ポーテーナとニアゼロエミッション型トランステーナを受注 物流全般 2023.06.17 世界最大級24,000TEUコンテナ船対応 ポーテーナ® およびニアゼロエミッション型トランステーナ®の受注 株式会社三井E&Sマシナリー(代表取締役社長:田中一郎)と当社米国子会社であるPACECO CORP®(社長:佐藤宗史)は、米国カリフォルニア州ロングビーチのInternational Transportation Service LLC(ITS社)より、大型岸壁用コンテナクレーン5基(Ship to Shore Gantry Crane、当社商品名:ポーテーナ®)および将来のゼロエミッション化を見据えたニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン(Rubber Tyred Gantry Crane、商品名:トランステーナ®)5基を受注致しました。 ポーテ-ナ®については70m超のアウトリーチを備え、世界最大級である24,000TEUクラスのコンテナ船への対応が可能となります。本クレーンはロングビーチ港及び隣接するロサンゼルス港エリアにおいて最大級のクレーンとなり、ITS社の荷役能力増強への寄与が期待されます。加えて、安全かつ継続的な荷役を実現する為、センサーを用いた荷役中のコンテナ衝突防止装置等の安全装置を装備致します。 トランステーナ®については、将来、容易にゼロエミッション化改造が可能であるニアゼロエミッション型をご採用頂きました。ニアゼロエミッション型は、現行のハイブリッド型と比較し、より大型のリチウムイオン電池を搭載することで従来は熱に換えて放出していた荷役時の回生エネルギーを最大限再利用することを可能とし、ディーゼルエンジン発電機セットを最小化しています。将来水素供給インフラが普及した際には、最小化されたディーゼルエンジン発電機セットを水素燃料電池パワーパックに換装することで容易にゼロエミッション化を達成することが可能です。 ロングビーチ港およびロサンゼルス港では2030年迄に港湾エリアより排出されるディーゼル排気ガスをゼロとするClean Air Action Plan(CAAP)が進められており、今回のニアゼロエミッション型トランステーナ®は将来のゼロエミッション化への第1ステップとしてご採用頂きました。当社では港湾の脱炭素化の実現を目指し先駆的にゼロエミッション型トランステーナ®の開発に取り組んで参りました。また米国における世界初の長期的な運用実証事業にも参画致します。詳細については後述の当社プレスリリースをご参照願います。 当社は1980年代以降現在までに、ITS社にポーテ-ナ®15基およびトランステーナ®約30基を納めて参りました。今回はポーテ-ナ®の大型化への対応およびトランステーナ®の将来のゼロエミッション化への優位性に加え、長年にわたる納入実績より、故障率の低さに伴うライフサイクルコストをご評価頂き、当社を選定頂きました。 株式会社三井E&Sマシナリーは今後も高品質な製品を提供し顧客の事業を支えるとともに、クリーンな荷役機器を提供するクレーンメーカーのパイオニアとして、港湾の脱炭素化に取り組んで参ります。 ・ゼロエミッション型トランステーナ®の開発の詳細に関しては2021 年7月26日付当社プレスリリース参照https://www.mes.co.jp/press/2021/0726_001665.html ・当社の米国ロサンゼルス港における港湾荷役機械およびドレージトラックの水素駆動化に向けた水素の地産地消モデルの実装実証事業に参画に関しては2021年12月21日付け当社プレスリリース参照https://www.mes.co.jp/press/2021/1221_001714.html