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三菱商事/東京ガスとカーボンニュートラルメタンのサプライチェーン構築に向けた北米、豪州等における事業可能性調査を開始

物流全般 2023.06.17
東京ガス株式会社
三菱商事株式会社

カーボンニュートラルメタンのサプライチェーン構築に向けた北米、豪州等における事業可能性調査の開始について

東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)と三菱商事株式会社(社長:垣内威彦、以下「三菱商事」)は、このたび、都市ガスの脱炭素化に資するカーボンニュートラルメタンの導入を目指し、北米、豪州、中東、アジア等LNG輸出国における再生可能エネルギー由来のグリーン水素とCO2から製造するメタン(以下「合成メタン」)について、そのサプライチェーン構築に関する事業可能性調査*1(以下「本調査」)を共同で開始することに合意しました。
日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」実現には、熱需要の脱炭素化を進めることが重要であり、第6次エネルギー基本計画には、天然ガスの代替として合成メタンを活用することがカーボンニュートラル化を目指す手段の一つとして掲げられています。
現在、官民が連携して、既存インフラの有効活用に向けたメタネーションに係る技術開発、実証試験等を進めていますが、将来的なカーボンニュートラルメタン導入の実現には、海外で安価な再生可能エネルギー由来のグリーン水素と現地で回収したCO2から合成メタンを製造し、既存インフラを利用して液化・輸送する、サプライチェーン全体の構築が必要です。
本調査では、東京ガスの水素・メタネーションに関する技術、LNGバリューチェーンの構築に取り組んできた知見と、三菱商事の海外LNGプロジェクトや再生可能エネルギー等のエネルギービジネスでの知見をかけ合わせ、最適な設備構成、サプライチェーン構築を検討します。
具体的には、北米、豪州等を中心に、再生可能エネルギーやCO2の調達、水素や合成メタンの製造、液化・輸送までのサプライチェーン全体の課題を洗い出し、適地選定及び低コスト化調査を行います。将来的には、選定した適地における実証試験、日本へのカーボンニュートラルメタンの導入を視野に取り組んでいきます。
東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」で「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げ、カーボンニュートラルメタンのサプライチェーン構築の早期実現を図り、日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」に貢献することを目指します。
三菱商事は、エネルギーの安定供給責任を果たしつつ、再生可能エネルギー拡大、次世代エネルギーサプライチェーン構築を通じて低・脱炭素社会の実現に貢献することを目指します。
上記をビジョンとして掲げる二社は、カーボンニュートラルメタンの導入拡大によるLNGや都市ガスの脱炭素化の早期実現に向けて取り組んでまいります。
*1:本調査では、合成メタンのカーボンニュートラルに資する検討も実施予定。尚、輸送過程等のライフサイクルCO2を含むサプライチェーン全体のカーボンニュートラル化に向けては、本調査の対象外ではあるものの引き続き注視の上、順次検討を進める。
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