NEWS

物流ニュース

川崎汽船/国内初のトランジション・ローン(脱炭素に向けた移行ファイナンス)による資金調達

物流全般 2023.06.17

国内初のトランジション・ローン(脱炭素に向けた移行ファイナンス)による資金調達

当社は、本日竣工した次世代型環境対応LNG燃料自動車専用船を対象に、株式会社みずほ銀行と 三井住友信託銀行株式会社が実行する国内初となるトランジション・ローンを活用したオペレーティング リースを導入しました。同ローンの組成にあたり、当社は、株式会社日本格付研究所(JCR)より国際資 本市場協会(ICMA)が提唱しているクライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブックに則した適格 認証を取得し、最上位評価「Green1 (T)」を受けております。 トランジション・ローンとは、企業の脱炭素に向けた移行の取り組み(クライメート・トランジション)に対 して、効率的に資金供給を促進し、もって2050年のカーボンニュートラルな社会の実現に寄与するため の融資枠組みです。 当社は、 2015 年に環境に関わる長期指針『”K” LINE 環境ビジョン 2050 ~青い海を明日へつな ぐ~』を業界に先駆けて策定して以降、事業活動により生じるあらゆる環境負荷を最小化することを目 指しております。同ビジョンでは、脱炭素化に向け2030 年中期マイルストーンとして、国際海事機関 (IMO)の定める2030年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「CO2排出効率2008 年比50%改善」と「社会の低炭素化に向けた新しいエネルギー輸送・供給の推進」、アクションプランと して「LNG燃料船の導入」を掲げています。今回、同ローンによる資金使途の対象となった次世代型環 境対応LNG燃料自動車専用船は、同ビジョンに沿った取り組みの一環です。また、本船は、環境省お よび国土交通省の連携事業である「代替燃料活用による船舶からのCO2 排出削減対策モデル事業」 に公募採択されております。

<スキームおよび資金調達概要>

スキーム名称 オペレーティングリース

傭船者 川崎汽船株式会社

船主/借入人 リース会社

SPC 契約締結日 2021 年 3 月 10 日

ローン金額 約 59 億円

ローン アレンジャー 株式会社みずほ銀行

ローン コ・アレンジャー 三井住友信託銀行株式会社

トランジション・ストラクチャリン グ・エージェント 株式会社みずほ銀行/みずほ証券株式会社/三井住友信託銀行 株式会社

貸付人 株式会社みずほ銀行/三井住友信託銀行株式会社

資金使途 次世代型環境対応 LNG 燃料自動車専用船

購入資金 (ローン金額全額充当)

評価機関 株式会社日本格付研究所 取得評価 Green1 (T)

当社は、今後も環境フロントランナーとして、世界中のより多くの人々に、環境に低負荷で高効率な 海運のメリットを提供し、持続可能な社会の実現を目指すとともに、当社グループの強みである「安全」 「環境」「品質」のさらなる研鑽による取り組みを幅広いステークホルダーの皆様に発信できるよう ESG/SDGsファイナンスによる調達に取り組んで参ります。

<添付資料>

国内初のトランジション・ローン(脱炭素に向けた移行ファイナンス)による資金調達 – appendix

<関連リンク>

「”K”LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」

https://www.kline.co.jp/ja/csr/environment/management.html#002

「次世代型環境対応LNG燃料自動車船”CENTURY HIGHWAY GREEN”が竣工」

https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-413586458126020327/main/0/link/210312JA1.pdf

「株式会社日本格付研究所のウェブサイト」

https://www.jcr.co.jp/

※当社グループは、海運業を母体とする総合物流企業グループとして、国際社会の共通目標で ある SDGs(持続可能な開発目標)の達成に本業を通じて貢献すべく取り組んでおり、本件もその 取り組みの一環です。

https://www.un.org/sustainabledevelopment/

Translate »