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資生堂/国内外向けスキンケア生産拠点「那須工場」が竣工

SCM・製造拠点 2023.06.17

資生堂、国内外向けスキンケア生産拠点「那須工場」竣工

~2019年12月24日(火)より本格稼働開始~

資生堂は、需要が拡大している中高価格帯スキンケア製品の製造工場として栃木県大田原市に那須工場を竣工し、2019年12月24日(火)より本稼働を開始します。本工場が稼働することにより最大約1.2億個の生産能力が加わります。国内36年ぶり※1となる新工場は、約350億円を投じ、高い品質を実現し、将来の技術革新にも対応できる設計としています。また、生産に必要な原料・容器の安定確保のためにサプライヤーとの協働をさらに推進し、これらの取り組みにより、中長期的に安定した生産体制の確立を目指します。

那須工場の特長

那須工場は、エリクシールなど国内外向け中高価格帯スキンケア製品の製造工場です。国際規格 ISO22716 に準拠し、当社の強みである「高品質」を実現できる設計・設備を取り入れ、その高い品質を支える「人」が働きやすく、成長できる職場環境を整えました。そして、「地域」の方々と共に、単なる工場ではなく、企業・ブランドの発信拠点となる工場を目指します。
①高品質の徹底追求
クリーンな生産環境や厳しい品質基準と徹底した品質管理、さらに設備稼働状況をリアルタイムで収集し品質保証と連携させたIoTシステムを導入します。加えて、タブレット・電子認証等を用い、デジタル化されたライン管理などを段階的に拡充し、今後の変化する市場に迅速に対応しながらさらに高い品質を実現できる工場として進化していきます。
②PEOPLE FIRST※2を体現する職場環境の追求
高い品質を支えるのは「人」という考えのもと、事務所や実験室スペースにはこれまでの工場にはない取り組みを導入します。6割以上が女性であるという化粧品会社の従業員構成を踏まえ女性目線でのワークプレイス改革を設計に取り入れ、食堂やトイレ・更衣室など働く人が誇りを持ちワクワクできる生産工場を目指しています。さらに、将来の成長を実現するモノづくりの技術伝承を目的に、工場内研究・教育機関として「技術トレーニングセンター」と「技術アカデミー」を整備します。
③地域の皆さんと共に
今回の工場地選定理由の1つでもある大田原市の優れた水質の地下水をさらに精製し、化粧品に使用します。また、電力は、栃木県のサポートのもと「とちぎふるさと電気」を採用し、CO2フリーの電力を使用し、環境にも優しい工場を実現します。そして、工場をブランド・企業の発信拠点としても位置付け、地域の方をはじめとした多くのお客さまに「資生堂の高品質かつ安全安心なモノづくり」を体験していただくため、2020年には工場見学を開始する予定です。
※1 国内の現有工場において。
※2 当社の新3カ年計画(2018年-2020年)の中の人材・組織戦略。

生産拠点戦略の考え方

資生堂は、中長期戦略「VISION 2020」(2014-2020年)で掲げる「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、全社一丸となりさらなる成長の実現に取り組んでいます。生産拠点戦略においては、現在全社的なマーケティング戦略と連動しながら、グローバルな視点でサプライチェーン戦略の構築を進めており、原価だけでなく、リードタイムや在庫、原材料調達など様々な要素を加味し、グローバルで展開している各工場にて、柔軟に対応できる体制づくりを目指しています。また、IoTやAIなどの最新技術を取り入れた最先端工場を目指し、同時に働く人が誇りを持って快適に働ける工場にしていくことで、業界をリードできるモノづくりの体制を構築していきます。なお、現在の国内外の化粧品需要拡大に対応し、今後の更なる成長性を確保するため、中長期的に安定的な生産体制の確立が不可欠と判断し、国内外向けのスキンケア製品の製造工場として、今回竣工の那須工場に続き、大阪茨木工場(大阪府茨木市)、福岡久留米工場(福岡県久留米市)がそれぞれ2020年度下期、2022年度上期に稼働予定です。

那須工場の概要

名称:那須工場
住所:栃木県大田原市中田原906-6
土地面積:109,062㎡
建築概要:地上3階(鉄骨造)
生産品目:国内外向け中高価格帯スキンケア製品
生産能力:年間約1億2,000万個(2022年度見込み)
投資規模:約350億円
稼働開始日:2019年12月24日

※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。

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