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伊藤忠商事/車載用電池リユース、リサイクル事業会社との資本業務提携

SCM・製造拠点 2023.06.17

車載用電池リユース、リサイクル事業会社との資本業務提携について

2019年10月28日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、リチウムイオン二次電池事業取り組みの一環として、中国で車載用電池のリユース、リサイクル事業を手掛けるShenzhen Pandpower(本社:中国深圳、董事長(兼)総経理:王海涛、以下「PAND社」)から第三者割当増資を引き受け、車載用電池のコンテナ型定置用蓄電池への再利用ビジネスを開始します。

2016年創業のPAND社は、電気自動車(EV)に搭載される車載用電池のリユース、リサイクル事業を展開する企業であり、創業メンバー及び技術陣の大半は大手EVメーカーにて電池の開発に携わった経験を持つ専門性の高い企業です。PAND社は車載用に使用されたリユース電池(*)を回収し、診断、グレーディング、再構成する独自の要素技術を有しており、中国国内でリユース電池の有効活用、リサイクル事業を展開しています。PAND社は高い技術力が評価され、中国大手EV・電池メーカーBYD社と取引関係があります。

中国では、2010年代半ばからEVの販売が増加、世界に先駆けて市場が拡大している一方、過去販売されたEVに搭載された電池が今後大量に市場へ出回ることが予想されており、使用済み電池の有効活用が大きな課題となっています。伊藤忠商事はPAND社との資本・業務提携を通じてコンテナ型定置用蓄電池へ転用可能な品質レベルのBYD社等のリユース電池を安定的に調達致します。世界中で導入が進む再生可能エネルギーの本格普及には、出力変動の受け皿となる蓄電池の導入が不可欠です。伊藤忠商事はこれまで培った定置用蓄電池ビジネスの知見を活かし、リユース電池を活用したコンテナ型定置用蓄電池をベースに、従来コストの問題で蓄電池の導入が困難であった電力変動の調整弁や電力過疎地でのマイクログリッド化等新たな市場領域へ競争力のあるエネルギーサービスを提供致します。

伊藤忠商事は持続的な企業価値の向上に向けて、ビジネスの次世代化を進めています。伊藤忠商事は、自社ブランドの蓄電システムを開発・販売するなど、蓄電池及び関連部材のビジネス展開に注力しており、これまで培って来た電池ビジネスをPAND社と共に進化させ、再生可能エネルギーの比率向上を通じた温室効果ガス排出削減、電力の安定供給化ならびに分散型エネルギー社会の実現に向けて貢献して参ります。

  • リユース電池とはEVに搭載され一定期間使用されたが電池の残存容量は新品時の8割程度はあり、非車載用途で再利用が可能な状態にある電池のことを指します。車載用電池では残存容量が8割を下回る状態になると取り外して交換することが一般的です。

PAND社概要

会社名 Shenzhen Pandpower Co.,Ltd
設立 2016年
本社 中国広東省深圳市
代表者 王海涛
従業員数 50名

コンテナ型定置用蓄電池イメージ図

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