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ヤマト包装技術研究所/車いすバスケットボール専用資材の開発で、より快適な輸送を支援

物流全般 2023.06.17

車いすバスケットボール専用資材の開発で、より快適な輸送を支援

~車いすバスケットボール強化指定選手全員に提供~

 ヤマトホールディングス傘下のヤマト包装技術研究所株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長:大下義美 以下YPTI)は、これまで車いす利用者がより快適に車いす輸送を行うための専用資材の研究・開発を進めてきました。この度、実用化の第一段として、車いすバスケットボール専用資材を開発し、2月22日に男子強化指定選手24名に提供しました。今後、同様に女子、次世代カテゴリーなど強化指定選手全員に提供いたします。

1.背景

 YPTIは輸送に関する様々な包装資材を開発し、輸送品質の向上、作業改善、流通コスト削減など、お客様のニーズに合わせた最適なご提案をしています。その中で、これまで車いす利用者がより快適に車いす輸送を行うための専用資材の研究・開発を進めてきました。
 車いすバスケットボールは、世界中で人気が高いスポーツです。日本国内においても、競技人口は全国各地で増え続けており、海外で多くの日本人選手が活躍しています。こうした選手の活動の場が広がる一方、車いすの輸送手段・方法は確立されておらず、様々な課題があります。

【現状の課題】 
(1)梱包時
 ①布団袋やダンボール、エアパッキン等の方法で梱包し、目的地到着後はひとつひとつ開封する必要があるため手間や労力がかかる
  また、使用した資材を廃棄する必要がある
(2)輸送時
 ①サイズや形状から通常の宅配便等の配送ルートで送ることができない
 ②そのため、チャーター便の手配や、遠方でも自家用車で運ぶなど選手にも負担がかかる

 これらの課題を解決する実用化の第一段として、車いすバスケットボール専用資材を開発しました。今後選手の負担を軽減することで、パラスポーツへの参加を促し、競技のさらなる発展とバリアフリー社会の実現に貢献したいと考えています。

2.輸送資材について

車いす

名称:車いすバスケットボールカバー
サイズ:二種類 
    ハイポインター用(縦60cm×横38cm×高さ68cm)
    ローポインター用(縦56cm×横38cm×高さ57cm)
素材:クロロプレンゴム

3.使用メリット

(1)梱包の簡便化
 ①カバー型の資材をかぶせるだけなので、だれでも簡単に梱包が可能
 ②今までは車輪と本体を別々に扱っていましたが、一つにまとめて輸送が可能

(2)輸送手段の確立
 専用資材に車いすを梱包するだけで、輸送は全てヤマトグループで対応が可能

(3)環境保護
 繰り返し利用できる資材のため、廃棄の手間が削減

4.強化指定選手への提供

 2月22日に男子強化指定選手24名に資材を提供し、実際に体験していただきました。

5.参考

【YPTIについて】
 YPTIは、輸送分野における高レベルの包装・梱包技術力をコアコンピタンスとして、企画・設計から調達、販売にいたる経営資源を広く社外に提供し、荷主企業様の流通改善に貢献することを目的に活動をしております。地球全体の課題である「環境問題(ゴミゼロ)」に対する取り組み、輸送品質向上、作業改善、流通コスト削減など包装資材に対するニーズは今後もますます高まっていくものと思われます。当社の高度な技術力とヤマトグループの流通・物流ノウハウを結集させた商品・サービスを創造し、荷主企業様および商品の受取側であるエンドユーザー様へ新たな価値を提供し続けてまいります。

【東京2020に関するヤマトホールディングスの取り組み】
 http://www.yamato-hd.co.jp/tokyo2020/index.html

以上

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