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東洋紡/犬山工場に製造設備を新設

SCM・製造拠点 2023.06.17

100億円を投資し、液晶ディスプレー用フィルムを増産 ~ 犬山工場に製造設備を新設 ~

2018年2月27日

 当社は、液晶ディスプレー(以下、LCD)市場の順調な成長と、偏光板メーカーからの強い供給要望により、超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」(以下、SRF)の製造設備を新設します。犬山工場に100億円を投資し、2020年5月から量産を開始します。

新フィルム工場イメージ図
新フィルム工場イメージ図

1.設備新設の経緯

 LCD市場は、順調に拡大しており、年率3%の成長が見込まれています。また、SRFの事業環境においてもLCDパネルの大型化やオープンセル販売*1、ベゼルレス化*2 により、耐水性、耐久性に優れるポリエステル(以下、PET)の需要が拡大しています。
 これらの需要拡大に対応するため、犬山工場(愛知県犬山市)にSRF専用の製造設備を新設します。これにより、SRFの製造体制は、犬山工場2ライン、敦賀事業所1ラインの合計3ラインになります。

*1 オープンセル販売:多くの部材で構成されているLCDの中で、液晶セル部だけの半製品を販売
*2 ベゼルレス化:テレビなど画面の外枠が小さくなったり、なくなったりすること

2.超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」の特長

 (1) PETの特長である耐水性、耐久性はそのまま保持します
 (2) 延伸フィルムでありながら、複屈折による虹ムラを解消します
 (3) さまざまな素材との優れた密着性を有します

3.今後の展開

 偏光子保護フィルムの市場規模は500億円で推移すると言われています。量産開始後の2021年には、SRFの売り上げが現在の約2倍となる200億円を目指します。

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