日立産機システム/荷振れ抑制機能を標準搭載したホイスト「SuperVシリーズ(4形)」を販売開始 物流関連商品 2023.06.17 荷振れ抑制機能を標準搭載したホイスト「SuperVシリーズ(4形)」を販売開始 ホイスト「SuperVシリーズ(4形)」 株式会社日立産機システム(取締役社長:荒谷 豊/以下、日立産機)は、荷振れ抑制機能を標準搭載したホイスト「SuperVシリーズ(4形)」を、2017年10月から販売開始します。 ホイストは、工場内の天井クレーンを中心に幅広い用途で使われています。一般的に、つり荷を搬送する際には慣性が働くことから、クレーンを停止させると荷振れが発生します。作業効率を高めるためには、荷振れさせないよう操作者がつり荷の振れ幅に応じて後追い操作(追いノッチ操作*1)を行うことで、振れ幅を低減させますが、追いノッチ操作を行うには熟練された技術が必要でした。 今回販売開始するホイスト「SuperVシリーズ(4形)」は、追いノッチ操作を自動で行うことで荷振れを従来製品比で4分の1*2以下に軽減する荷振れ抑制機能を標準搭載しています。本機能により、熟練操作者でなくても容易に荷振れを抑えることができ、作業時間の短縮が図れます。また、ワイヤロープの最も負荷のかかる部分の使用状況を自動測定できるほか、作業時間や故障履歴、荷重別の使用頻度などのデータを本体パネルで確認できるため、メンテナンス性が大幅に向上します。さらに、データをUSBメモリに保存することにより、稼働状況の的確な管理が可能となります。 主な特長 1. 荷振れ抑制機能により荷振れを4分の1以下に低減 つり荷を搬送する際には慣性が働くことから、クレーンを停止させると荷振れが発生します。つり荷の振れ方に応じて操作者が追いノッチ操作を実施することで、荷振れ発生を抑制できますが、これは未習熟者にとって難易度の高い操作でした。「SuperVシリーズ(4形)」は荷振れ抑制機能を標準搭載しており、自動で追いノッチ操作に相当する制御を行います。これにより、未習熟者でも荷振れを抑えて運転し、目的の場所へ安全かつ素早くつり荷を搬送することが可能です。 荷振れ抑制機能のイメージ図 2. メンテナンス性が大幅に向上 ①ワイヤロープ点検補助機能 ワイヤロープの使用状況(屈曲点毎の総屈曲回数*3、荷重区分別屈曲回数など)を自動的に測定・表示します。これにより、屈曲回数の多い箇所が分かり、またワイヤロープの安全な保守・管理が可能となります。 ②荷重別運転情報の表示機能 荷重別の運転時間と始動回数、さらに電源投入時の過去最大の荷重率を測定・表示し、データに基づいたメンテナンスの計画が立案できます。 ③各種運転情報の記録機能 運転時間、始動回数、エラー来歴や荷重別の運転情報は本体のパネルに表示以外に、USBメモリに保存することが可能です。保存したデータはパソコンで表やグラフに自由に加工でき、稼働状況の管理が容易になります。 *1 追いノッチ操作:停止操作によりつり荷が先行した瞬間に始動操作を瞬時に行うことで荷振れを抑える運転方法。 *2 「SuperVシリーズ(3形)」との比較において。(日立産機調べ) *3 屈曲回数:ワイヤロープの最も負荷のかかる部分(屈曲点)の使用回数。 製品仕様 項目 単位 定格荷重 1t 2t 2.8t 3t 5t 揚程 低揚程 m 6 6 6 6 8 高揚程 m 12 12 12 12 12 巻上 速度[軽負荷時] m/s 0.022~0.217[0.325] 0.017~0.167[0.25] 0.015~0.15[0.225] 0.015~0.15[0.225] 0.013~0.133[0.2] m/min 1.3~13[19.5] 1.0~10[15] 0.9~9.0[13.5] 0.9~9.0[13.5] 0.8~8.0[12] 横行 速度 m/s 0.042~0.417 0.042~0.417 0.042~0.417 0.042~0.417 0.042~0.417 m/min 2.5~25 2.5~25 2.5~25 2.5~25 2.5~25 電源(三相) 200V 50/60Hz、220V 60Hz 準拠規格 JIS C9620(電気ホイスト)、クレーン構造規格 関連情報 日立ホイスト「SuperVシリーズ(4形)」に関するWebサイト