住友商事/ベトナム 第三タンロン工業団地を着工 SCM・製造拠点 2023.06.17 ベトナム 第三タンロン工業団地の着工について 住友商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 CEO:中村 邦晴、以下「住友商事」)は、ベトナム ビンフック省(ハノイ市北)で開発を進めている第三タンロン工業団地(以下「TLIPⅢ」)において、着工・販売開始し、本日TLIPⅢにて安全祈願祭を実施しました。 ベトナムは、安定した政情、豊富で質の高い労働力に加え、昨今では、ノイバイ国際空港や新国道5号線などの整備が進み、既存進出企業から社会・交通インフラが高く評価されています。2016年のGDP成長率は6.2パーセント(2017年4月国際通貨基金)、人口は約9,300万人とASEANの中でも上位を誇り、持続的な経済成長と人口増加を背景に、引き続き中間所得層の拡大が見込まれています。また、ASEAN共同体(AEC)発足、EUとのFTA交渉合意等により、世界各国に向けた輸出拠点としても注目されています。2016年の日本からの直接投資額は21.6億ドルと世界第三位で、今後も日本企業のさらなる進出が期待されています。 住友商事は、1997年にベトナムにおいて最初の工業団地事業(タンロン工業団地(以下「TLIP」))を開始しました。2006年にはフンイエン省に第二タンロン工業団地(以下「TLIPⅡ」)を開業し、第一期は既に完売しております。TLIP・TLIPⅡの開発面積は合計約620ヘクタール、現在約173社の企業が入居しています。中小企業のニーズに応え、進出時の初期コストを抑えることができるレンタル工場も合計11万平方メートルまで増床しました。 2015年に設立したTLIPⅢは、ベトナムにおける三つ目の工業団地で、ハノイ中心部から44キロメートル、車で50分北上したビンフック省に立地しています。2017年9月にはベトナム北部の主要港であるラックフェン国際港(2018年開港予定)へのアクセス道路・橋梁が開通し、周辺インフラの整備が進んでいます。TLIP・TLIPⅡの事業運営を通じて得たオペレーションノウハウ等を活用し、TLIPⅢでも現地の許認可申請等の行政手続きからその後の操業までサポートし、入居企業へ質の高いサービスを提供してまいります。開発面積は最大約213ヘクタール、総事業費は100億円超を予定しており、2018年より操業を開始する予定です。 住友商事は、今後もベトナムにおける工業団地事業を推進し、日本の製造業の進出を後押しすることで、ベトナムにおける雇用創出や経済発展に貢献してまいります。 <参考資料>■TLIPⅢ地図 ■TLIPⅢ概要 (1) 事業主体 : Thang Long Industrial Park (Vinh Phuc) Corporation (2) 出資比率 : 住友商事100パーセント (3) 所在地 : ベトナム ビンフック省(ハノイ市中心部から北44キロメートル) (4) 開発面積 : 213ヘクタール(予定) (5) 設立時期 : 2015年11月17日 ■TLIPⅢ安全祈願祭写真9月21日の様子(追加) ■住友商事のマテリアリティ(重要課題)住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に「地域と産業の発展への貢献」「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」および「多様なアクセスの構築」に資する事業です。