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国土交通省/2010年調査から2015年調査の年間出荷量は2・4%減少、2005年調査から2010年調査の減少率(15・4%減)と比較すると減少傾向は鈍化

物流全般 2023.06.17

第10回全国貨物純流動調査(物流センサス)の調査結果について

平成29年5月9日

平成27年10月に実施しました全国貨物純流動調査に関して、最終的な調査結果を取りまとめましたので報告致します。

 「全国貨物純流動調査(通称:物流センサス)」は、貨物の出発地点から積み替えを経て到着地点までの流動(純流動)を把握するため、 荷主側(鉱業、製造業、卸売業及び倉庫業の4産業)から、貨物の動きを捉えた統計調査として、昭和45(1970)年以来5年ごとに実施してきており、行政における社会基盤整備や物流施策の検討や各種研究機関等における研究において活用されております。

 今般、第10回全国貨物純流動調査の最終的な調査結果について取りまとめましたので報告いたします。 

物流センサスの最終的な調査結果のポイント

(1)産業別年間出荷量
・2010年調査から2015年調査の年間出荷量は2.4%減少しているものの、2005年調査から2010年調査の減少率(15.4%減)と比較すると減少傾向は鈍化した。
 

(2)代表輸送機関(※1)別にみた流動量の分担率 
・これまでに引き続き、代表輸送機関における「自家用・営業用トラック」の分担率が高い(約84.3%)。また、自家用トラックの分担率は減少傾向が続いており、営業用トラックの比重が高まっている。

 ○2010年調査(自:27.4% 営:72.6%)→ ○2015年調査(自:25.4% 営:74.6%) 

 ※1 代表輸送機関:出発地点から目的地点の間、最も長い距離を輸送した輸送機関を意味する。
 

(3)出荷1件当たりの貨物量(流動ロット)
・平均流動ロットは、減少傾向からわずかに増加した。

  ○2005年調査(1.27トン/件)→ ○2010年調査(0.95トン/件)→ ○2015年調査(0.98トン/件)

・一方で、件数ベースから、流動ロットの構成をみた場合、0.1トン未満の貨物の占める割合が拡大している。

 ○2005年調査(68.7%)→  ○2010年調査(75.1%)→  ○2015年調査(79.2%)

(4)速報結果(※2)から集計結果のさらなる追加等
・速報結果における集計結果をさらに細分化し集計するとともに、「産業間の流動状況」、「主要な地域間の輸送経路」、「主要地域・産業別の貨物流動状況の変遷」、「到着日時指定の状況」等の集計結果を新たに追加。

 ※2 速報結果:平成28年12月2日に公表 (URL:http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000101.html)
 
補足:本調査は、鉱業、製造業、卸売業及び倉庫業から出荷される貨物を対象としており、主として法人から法人に出荷される大口貨物の流動を捕捉するものです。従って、小売業や個人等から出荷される貨物は対象としておらず、基本的には法人から個人、個人から個人に出荷される小口貨物の流動を捕捉するものではありません。

調査結果の掲載等

第10回物流センサスの調査結果については、パンフレット、報告書を以下のURLに掲載しております。
URL:http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/butsuryu06100.html

  <掲載資料>
・パンフレット
「産業別年間出荷重量」、「代表輸送機関別にみた流動量の分担率」、「出荷1件当たりの貨物量(流動ロット)」等、全国貨物純流動における主な集計結果が掲載しています。
 
・報告書
調査結果を詳しく解説した資料。なお、報告書に掲載している主な集計表は、上記URLにおいてExcelでデータ提供をしています。
 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

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