ヤマトホールディングス/日仏間のクロスボーダー小口保冷輸送ビジネスの拡大と 小口保冷輸送に関するノウハウの共有に向けた契約を締結 物流全般 2023.06.17 日仏間のクロスボーダー小口保冷輸送ビジネスの拡大と小口保冷輸送に関するノウハウの共有に向けた契約を締結 ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山内 雅喜)と、欧州第二位の国際エクスプレス事業を行うDPDグループに属し、フランス国内最大手のエクスプレス事業者のクロノポスト社(本社:フランス パリ、President:Martin Piechowski)は、日仏間のクロスボーダー小口保冷輸送ビジネスの拡大と、両社が持つ小口保冷輸送に関するノウハウを共有するクロスライセンスを含む包括的なパートナーシップ契約を4月7日に締結しましたので、ご報告いたします。 記 1.背景 現在、日本やフランスをはじめとする世界各国は、新たな市場の獲得に向け自国の高品質な農水産品の輸出に積極的に取り組んでいます。一方、国境を越えた食品の流通が急速に拡大する中、消費者には食品の安全や安心・品質に関する意識が非常に高まってきており、その結果、生産者などの事業者は、一定の品質を有する小口保冷輸送ネットワークの確保が急務となっています。 ヤマトグループでは、1988年にクール宅急便を開始し、2010年からは上海・シンガポール・香港・マレーシアに展開するなど、日本の小口保冷品質を海外市場に輸出してきました。また、2013年には「国際クール宅急便」を香港で開始し、現在シンガポール、マレーシア、台湾、タイ※1で展開しています。2017年2月28日には英国規格協会(BSI)と連携し、世界初の小口保冷輸送サービスに関する国際規格「PAS1018」を発行し、現在欧州・アジアなど世界各国での普及を進めています。 一方、クロノポスト社は、フランス全土に小口配送ネットワークを有し、2015年からは保冷輸送ネットワークをフランス全土に構築するなど、フランスにおける小口保冷輸送市場の拡大に貢献しています。また、通常の常温の小口宅配とは異なる保冷輸送専用のネットワークを構築することで、高品質の宅配サービスを提供しています。 ※1:タイ向けの国際クール宅急便は2017年4月17日から開始予定 2.本契約の概要 (1)日仏間のクロスボーダー小口保冷輸送ビジネスの促進 (2)両社が持つ小口保冷輸送に関わる技術およびノウハウの共有 (3)食品の小口保冷輸送における品質を更に高めるための基準の策定 3.調印式の様子 2017年4月7日にフランス パリにてクロスライセンスおよびパートナーシップ契約の調印式を行いました。 左上から時計回りに、 Chairman of Geopost Paul Marie Chavanne、ヤマトホールディングス社長 山内雅喜、ヤマトホールディングス上席執行役員 梅津克彦、President of Chronopost Martin Piechowski 4.今後の展開と両社が目指す姿 今回の契約により、両社が持つ小口保冷輸送ネットワークとノウハウを連携させ、日仏間の高品質なクロスボーダー小口保冷輸送ネットワークを構築し、生産者および消費者の利便性の向上を通じて、豊かな社会の実現とPtoC(Producer to Consumer)市場の更なる発展に貢献してまいります。