三菱レイヨン/米国 炭素繊維材料部品設計・製造会社を買収 SCM・製造拠点 2023.06.17 米国 炭素繊維材料部品設計・製造会社買収について 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:越智 仁、以下「当社」)は、このたび北米市場における炭素繊維事業の拡大を図るため、炭素繊維材料のコンポジット部品の設計・製造会社である Gemini Composites LLC(本社:米国ワシントン州シアトル、以下「Gemini 社」)を買収することを決定しました。当社の 100%子会社である Mitsubishi Rayon Carbon Fiber and Composites(本社:米国カリフォルニア州アーバイン)が、Gemini 社の創業者から同社の全持分を取得し、2017 年 3 月 1 日に子会社としました。 Gemini 社は米国で特に自動車向けの炭素繊維材料の SMC(Sheet MoldingCompound)を加工した複合材の開発を専門とする設計・製造会社です。当社は、2015 年に愛知県・豊橋事業所で SMC の製造ラインを新設して以降、日本、ドイツ、北米で自動車メーカーへの SMC のマーケティングを積極的に展開しており、当社は現在 SMC で世界最大の生産能力を保有しております。当社はこの買収により SMC を使用した自動車部品の製品開発力がより一層強化され、部品の設計からアプローチした革新的な製品開発が可能になると考えております。 今後も当社は三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画「APTSIS 20」における 2020 年に炭素繊維・複合材料事業の売上高 1,000 億円の目標達成に向け、成長著しい自動車用途をはじめとする産業分野へ積極的に事業展開してまいります。 【Gemini 社の概要】 社 名:Gemini Composites LLC 所在地:米国ワシントン州シアトル 代表者:Paolo Feraboli 設 立:2012 年 【Paolo Feraboli 氏のコメント】 Gemini 社は、ボーイング社とアメリカ連邦航空局との間で不連続な炭素繊維を使用し成形した部品の設計と製造の経験を積んだ後、SMC を加工した複合材の開発で各種製品の事業拡大に貢献してきた。また、これまで航空部品、自動車部品、スポーツ用品を開発し、数多くの特許を取得している。 三菱レイヨンの傘下に入り、炭素繊維材料の SMC を加工した複合材の設計から製造までをパッケージでソリューション提供する体制が強化・拡充し、これにより革新的な製品開発が可能になる。