住友化学/有機ELパネル向けフィルムタイプタッチセンサーの生産能力を増強 SCM・製造拠点 2023.06.17 有機ELパネル向け フィルムタイプタッチセンサーの生産能力を増強 住友化学は、韓国拠点である東友ファインケム社において、有機 ELパネル向けフィルムタイプタッチセンサーの生産能力を現行比 3 倍強に増強することを決定いたしました。新ラインによる量産開始は 2018 年 1 月の予定です。 住友化学は、2011 年にリジッド型有機 EL パネル向けガラスタイプタッチセンサー事業に参入し、その後、フレキシブル型有機 EL パネルに対応するフィルムタイプのタッチセンサーを開発し、14 年に生産を始めました。有機 EL パネルは、現在主流の平面仕様のリジッド型に加え、普及が進みつつあるフレキシブル型の中でも部分的な曲面仕様のベンダブル型から、将来的には折り畳み可能なフォルダブル型への展開が見込まれ、さらなる市場拡大が期待されています。 フレキシブル型有機 EL パネル需要の着実な拡大を見据え、住友化学は、有機 EL パネルの設計選択性がより高いタッチセンサーの量産化に向けたプロセス技術開発にいち早く取り組んできました。パネルメーカーが生産設備投資を積極的に進めていることから、今般、フォルダブル型にも対応する製造技術を織り込んだ上で、フィルムタイプタッチセンサーの生産能力を大幅に引き上げることといたしました。 住友化学は、「ICT」分野を次世代事業開発の重点領域の一つとして位置付け、特に、有機 EL 分野については、タッチセンサーを含めた幅広い材料の包括的な開発を加速させているところです。当社は、こうした開発を早期に事業化することで、より快適で利便性の高い社会の実現に引き続き貢献してまいります。 <東友ファインケム社の概要> 会社名 :Dongwoo Fine-Chem Co., Ltd. 設立年月 :1991 年 12 月 資本金 :265,654 百万 KRW 社長 :黄 仁雨 事業内容 :電子工業用高純度薬品、フォトレジスト、液晶および有機 EL 用偏光フィルム、カラーフィルター、有機 EL 用タッチセンサーなどの製造・販売 以上