ヤマトホールディングス/シンガポール・中国間を定期的に運行する小口混載輸送サービスの提供を開始 物流全般 2023.06.17 シンガポール・中国間を定期的に運行する小口混載輸送サービスの提供を開始 ~OTLグループへの出資完了により取得したシンガポール・中国間の陸上幹線輸送ネットワークと、各国の小口輸送ネットワークを結合させたクロスボーダー物流サービスを提供~ ヤマトホールディングス傘下の東南アジア地域統括会社のYAMATO ASIA PTE.LTD.(本社:シンガポール 代表:Richard Chua Khing Seng 以下YA)は、マレーシアを本拠地とするクロスボーダー陸上幹線輸送事業者OTLグループ(以下:OTL)への出資を完了し、シンガポール・中国間の陸上幹線輸送ネットワークと、現在東アジアおよび東南アジアに展開している各国の小口輸送ネットワークを結合させ、定期的に幹線輸送を行う小口混載輸送(LTL※1)サービスの提供を2017年2月15日から開始いたします。 ※1:LTL=Less than Truck-Load 記 1.背景 現在、東南アジアの市場は、AECの発足により、各国の市場の活性化が進んでいます。また、東南アジア域内だけではなく、東アジア各国とのクロスボーダー物流も年々拡大しています。 ヤマトグループは、2010年からシンガポール・上海・香港・マレーシア・タイの各地で宅急便サービスを展開し、各国での事業を拡大してまいりました。また、2016年にはマレーシアのGD EXPRESSと資本・業務提携、中国広州市の広州威時沛運集団有限公司への出資などグローバル機能の強化を積極的に進めてまいりました。その中でもヤマトグループのグローバル戦略において重要な機能と考えている各国での小口輸送ネットワーク間を繋ぐ幹線輸送機能として、2016年8月にマレーシアを本拠地とするクロスボーダー陸上幹線輸送事業者であるOTLへの出資を決定し、このたび出資を完了しました。 今回OTLがヤマトグループの一員になったことを機に、シンガポールから中国までの6000kmの陸上幹線輸送ネットワークと現在東南アジアおよび中国で展開している小口輸送ネットワークを結合させたクロスボーダー小口混載輸送サービスの提供を開始いたします。 2.「小口混載輸送サービス」について (1)Door to Doorの一貫輸送 東南アジア各国の小口輸送ネットワークとOTLが保有する陸上幹線輸送ネットワークを結合し、集荷からお届けまで一貫したDoor to Doorクロスボーダー輸送サービスを提供します。 (2)スピーディーかつ高品質な輸送 各国の国境付近に保税倉庫を持ち、自社の社員・車両によるオペレーションを行うことでスピーディーかつ高品質なクロスボーダー輸送が可能です。又、マレーシア、タイ、ベトナムなどでエアサスペンショントラックによる高品質な輸送も可能です。 (3)定期的な運行スケジュール 区間によって週2~3便の定期的な幹線輸送を行います。今後、お客さまのニーズに合わせて拡大も検討しており、お客さまのビジネスに合わせた最適な物流の構築が可能です。 (4)高品質のセキュリティシステム GPSによる全車両の位置確認、CCTVカメラによるコンテナ監視、コンテナの解錠を本社で一括管理(E-Lockシステム)等が可能です。 (5)主な輸送対象地域・リードタイム 区間 リードタイム 香港~ハノイ 発送日+2日 深セン~ハノイ 発送日+1日 ハノイ~バンコク 発送日+2日 バンコク~ペナン 発送日+1日 ペナン~クアラルンプール 発送日+1日 クアラルンプール~シンガポール 発送日+1日 深セン~シンガポール 発送日+7日 ※上記は主要都市間の目安の日数となります。詳しくは各国最寄りのヤマトグループ各社へお問い合わせください。 その他、貸切輸送(FTL※2)サービスとして、「冷蔵・冷凍輸送サービス」、「重量・大型貨物輸送サービス」、「危険品輸送サービス」などのサービスも提供して参ります。 ※2:FTL=Full Truck-Load 3.費用 具体的なサービス詳細、費用については各国のヤマトグループの営業担当者にお声掛け下さい。 4.今後の展開 今回の小口混載輸送サービスの提供開始に伴い、お客さまの商材・物量・納期等に応じて陸・海・空のあらゆる輸送モードの提供が可能になりました。これまで以上にお客さまにとって最適な物流を提供することで、アジアにおける豊かな社会の実現に貢献します。 5.参考 2016年8月31日リリース発信 「マレーシアに本拠地をおくクロスボーダー陸上幹線輸送会社OTLグループを買収」 URL:http://www.yamato-hd.co.jp/news/h28/h28_57_01news.html