大日本印刷/UHF帯ICタグを正確かつ効率的に読み取るための電波遮断設備2種を開発 物流システム 2023.06.17 UHF帯ICタグを正確かつ効率的に読み取るための電波遮断設備2種を開発 「ゲートタイプ」と「カーテンタイプ」が総合備品レンタル会社 コーユーレンティアに採用され運用を開始 大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、株式会社新日本電波吸収体と共同で、UHF帯ICタグの誤読を防ぎ、正確かつ効率的に読み取るために電波を遮断する設備として「ゲートタイプ」と「カーテンタイプ」の2種を開発しました。 本格的な販売に先駆け、総合備品レンタル会社のコーユーレンティアのレンタル品のICタグによる在庫管理システム導入に伴い、入出庫時などの誤読防止に本設備が採用されました。 【開発の背景】 あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT(Internet of Things)社会において、安価にさまざまなモノや機器を繋ぐデバイスとしてICタグが再び注目されはじめています。そうした中、フォークリフトに積んだ状態で一括で読み取れ、作業負荷を軽減できることから、工業製品やレンタル品などにUHF帯ICタグを取り付け、入出庫や保管場所を管理する利用事例が増えています。しかし、ICタグは数メートルの範囲で読み取り可能なため、読み取る必要のないICタグまで認識してしまうことがあり、その防止策が求められていました。 この課題に対して今回DNPは、新日本電波吸収体と共同で、ICタグの誤読を防ぎ、正確かつ効率的に読み取るために電波を遮断する「ゲートタイプ」と「カーテンタイプ」の設備2種を開発しました。 【新たに開発した電波遮断設備の特長】 ■ゲートタイプ ・ 例えば、フォークリフト等にICタグを付けた製品を載せて、このゲートタイプの設備を通過することで、一括して必要なICタグの情報を読み取り、業務を効率化します。 ・ 電波を遮断する素材でをゲートで作成し、周辺に存在しているICタグの電波を遮断して、ゲートを通過したICタグだけを読み取ります。 ・ 読み取りエリアにアルミ製の反射板を取り付けることで、電波を反射して、正確かつ効率的なICタグのデータ読み取りを可能にしました。 ・ ゲート全体の大きさは、壁の幅が7m、読み取りエリアの幅が4m、高さが2.4mです。 フォークリフトにICタグをつけた製品を載せて、ゲートを通ると、一括で必要な情報が読み取れる。 ■カーテンタイプ ・電波を遮断する素材を使用し、天井から吊す用にレールで設置することで、カーテンの向こうに置いた製品のICタグを読み込まないようにします。 ・ 防水加工を施しているため、雨が吹き込む搬入/搬出場所のような、外に近い所でも使用可能です。 ・ カーテンの大きさは、幅が4m、高さが3.5mです。 【価格】 ゲートタイプ : 200万円~ カーテンタイプ : 30万円~ ※別途、設置費用やリーダが必要です。 【今後の展開】 DNPと新日本電波吸収体の両社で2019年度までに30セットの販売を目指します。 またDNPは、当製品をUHF帯ICタグシステムの一環として販売し、システム全体で、2019年度までに6億円の売上を見込みます。 「DNP金属対応広指向性ICタグ」 製品URL:http://www.dnp.co.jp/infosol/solution/detail/10125611_18793.html 大日本印刷株式会社 本社:東京 代表取締役:北島義俊 資本金:1,144億円 株式会社新日本電波吸収体 本社:東京 代表取締役:荻野 哲 資本金:1,000万円