ヤマトシステム開発/「3Dプリント・配送サービス」を開始 物流システム 2023.06.17 ヤマトシステム開発「3Dプリント・配送サービス」を開始 2017年1月27日 経営戦略室 ヤマトシステム開発株式会社 平成29年1月27日 ヤマトシステム開発「3Dプリント・配送サービス」を開始 ~国内初、羽田クロノゲートに3Dプリンターを設置し、 3Dデータの作成から造形、配送までをワンストップで提供~ ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:星野 芳彦、以下YSD)は、ヤマトグループが推進する「バリュー・ネットワーキング」構想の基幹ターミナルである羽田クロノゲートに「3Dプリントセンター」を開設し、全国に張り巡らせたスピード輸送ネットワークに3Dプリント機能を組み合わせた国内初のサービス「3Dプリント・配送サービス」を2月1日に開始します。 YSDは、オーダーメイドで少量多品種の製造が必要な治療用装具、医学模型市場から本サービスの提供をスタートします。 1.背景 経済産業省の「新ものづくり研究会」報告書によると、3Dプリンターの市場は2020年に世界で約21.8兆円まで拡大すると予想しています。 http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seisan/new_mono/report01.html 海外での3Dプリンターは、航空分野をはじめ自動車産業や製造業、製薬業など多くの業種で利用されており、企画工程と製造工程の場所が異なるシーンにおいて重宝されています。一方、国内事業者は、3Dプリンターを導入したくても、工業用3Dプリンターの価格や、導入後の維持費が高額になることに加え、3Dプリンター造形を行うために必要な3DCADデータ作成の技術者を育成する必要など、多くの課題があるため導入に踏み込みにくい現状がありました。 YSDは、ヤマトグループで培ったICTのノウハウに、最新鋭の3Dプリンター、更にグループのスピード輸送ネットワークを組み合わせることで、「スピード」・「高品質」・「セキュアなデータ管理」を実現するヤマトグループならではのソリューションを提供し、事業者の課題解決に取り組むとともに、今後の市場拡大に貢献していきます。 2.サービス概要 本サービスは、オーダーメイド製品や少量多品種生産が必要な事業者に、3Dプリンター用のデータ作成から造形、配送までをワンストップで提供するサービスです。 (1)回収 3Dプリンター用のデータを取る “型”をヤマトグループが回収に伺い、YSDの3Dプリントセンターに送ります。なお、すでに3Dプリンター用のデータをお持ちの事業者は、データをYSDへ送れば造形を行うことが可能です。 (2)3Dデータ作成 (1)で届いた “型”をYSDの3Dプリントセンターでスキャンし、3Dプリンター用のデータを作成します。 (3)造形 (2)で作成したデータを利用して、3Dプリンターで造形を行います。 (4)配送 出力した造形物を事業者へお届けします。また、必要に応じて、事業者が最終加工した商品を指定の場所へお届けします。 なお、YSDは3Dプリンターで作成した造形物の製造物責任について、製造物責任法に則り、事業者と契約を取り決め、本サービスを提供してまいります。 3.導入メリット (1)治療用装具(義肢装具)の事例 石膏型を用いた装具製造から、3Dデータを用いる3Dプリントに変更した場合 ①製造時間を大幅に短縮(通常1週間程度が3日程度)することにより、患者様のもとへ約半分の期間でお届けすることができます。 ②作成した3Dデータをクラウド上で保管することにより、2回目以降の注文にも利用することができ、製造時間の更なる短縮が可能となります。 (2)医学模型の事例 石膏型を用いた海外製造から、3Dデータを用いる国内での3Dプリントに変更した場合 ①製造時間を大幅に短縮(通常2週間程度が4日程度)することにより、医師のもとへ約1/3の期間でお届けすることができます。 ②精密な造形が可能な3Dプリンターを導入するため、製品の高品質化が可能となります。 4.費用 個別でのお見積りとなるため、以下【お問合せ先・事業者の方】までお問合せください。 5.今後の展開 今後は、治療用装具、医学模型市場だけにとどまらず、オーダーメイドが求められるメーカーの試作品製造などの分野にもサービスを展開します。 また、ASEANをはじめとした諸外国への展開も視野に入れ、2025年度までに売上100億円を目指します。