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国土交通省/インドにおける貨物鉄道利用促進の実証事業を実施

物流全般 2023.06.17

インドにおける貨物鉄道利用促進の実証事業を実施
~ダイヤに基づく定時運行と共同集荷による利用促進~

平成29年1月12日

○国土交通省総合政策局国際物流課では、我が国の質の高い物流システムを、官民一体となり戦略的に新興国へ展開するため、「物流パイロット事業」を実施しています。
○今年度の事業として、1月20日~26日に、インドのデリー~バンガロール間(約2200Km)において、貨物鉄道利用促進の実証事業を実施します。(日本通運(株)に委託)。

1.実証事業の背景と概要
 インドでは、増大する貨物需要に対応すべく貨物専用鉄道建設計画(DFC)が進行中であり、西回廊(デリー・ムンバイ)建設事業等が、日本の円借款の支援により進められています。
 一方、インドでは、貨物鉄道は運行ダイヤが存在せず、定時性がない等の理由で、荷主はトラック輸送を選好し、貨物鉄道の活用が十分ではない状況です。進出が進む日系企業にとっても、物流ニーズに対応した貨物鉄道輸送の効率化は大きな課題です。
 このため、今回の実証事業においては、以下のような、定時運行や集荷といったソフト面の取組を通じて、インドの貨物鉄道輸送の効率化、利用促進を図ります。
 

(1)ダイヤに基づく定時運行とリードタイム短縮の実現
 日本側から貨物鉄道ダイヤの設定をインド鉄道省に働きかけ、昨年6月よりデリー~バンガロール間で週1回の定時運行が始まりました。これにより、従来同区間で7~10日程度要していたところ、3日以内での輸送が可能となり、リードタイムの大幅な短縮が実現しました。
 今回の実証運行にあたって、同区間で、現行のダイヤに加え、新たな便を追加運行します。

(2)共同集荷による鉄道利用促進
 ダイヤ設定後も、トラックからのモーダルシフトが進んでいない状況を踏まえ、今回の実証運行では、日本通運(株)とインドの物流会社が共同で集荷を行い、貨物鉄道利用を促進します。

 本事業の実施を通じ、その効果や課題等を具体的に調査・分析し、本区間での定期運行の実現を含め、インドにおける貨物鉄道輸送の効率化やモーダルシフトの促進を図ります。調査結果については、後日公表する予定です。

2.実証実験の実施について
 貨物列車1編成(80TEU分)を借り切り、定時運行を行います。今回は、初の試みとして、20フィートコンテナの一般貨物だけではなく、45フィートコンテナによる完成車の輸送も同じ編成で併結して実施します。  (*TEU: Twenty-foot Equivalent Unit; 20フィートコンテナ換算)
     ・デリー → バンガロールの運行実験
       1月20日 0時30分デリー発、1月22日18時30分バンガロール着
     ・バンガロール → デリーの運行実験
       1月24日 2時00分バンガロール発、1月26日18時00分デリー着
       詳細は、別添資料をご覧下さい。

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

別添資料(PDF形式)PDF形式

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