三井造船/新日鐵住金・名古屋製鐵所に橋型アンローダ1基を据付け 物流全般 2023.06.17 2016年11月24日新日鐵住金株式会社 名古屋製鐵所に3000T/Hアンローダを据付 三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、新日鐵住金株式会社(東京都千代田区、社長:進藤 孝生 氏)名古屋製鐵所に橋型アンローダ1基を据付けました。 今回据付した橋型アンローダは、石炭荷役時において3000T/H(1時間当たり3000トン)の荷揚げ能力を有した世界最大クラスのクレーンです。本クレーンでは軽量性と経済性を兼ね備えた4ドラム駆動システムを採用し、荷役用の吊具には高強度軽量グラブバケットを用いています。 4ドラム駆動システムの採用により、バケット支持、開閉、横行用の3つの動作において駆動装置を兼用可能とし、使用ロープ本数およびロープ滑車(シーブ)などの部品点数を減らすことができ、ロープ交換の費用及びメンテナンスコストの削減を実現しています。また、高強度軽量グラブバケットの採用により従来のグラブバケットから巻上荷重を約15%軽減させることで、クレーン総重量及び電力消費量を削減し、クレーンの省エネルギー化を図っています。更に、新日鐵住金株式会社の開発した、塗装周期延長耐食鋼「CORSPACE® 」を鋼構造物の製作に用いており、構造物の長寿命化や再塗装などの修繕コスト減少が期待されます。 国内に設置されている既存のアンローダは1960~1970年代製のものが多く、今後、老朽化に伴う更新が多数予想されています。既に新日鐵住金株式会社から名古屋製鐵所向け橋型アンローダを1基受注しており、2019年に引き渡しを予定しています。三井造船は、橋型アンローダをコンテナクレーンに続く運搬機事業の重要な製品群に位置付け、国内外に営業活動を展開していきます。 *1:アンローダ岸壁に設置し、輸送船に積荷された石炭などのバラ物を荷揚げするためのクレーンです。主な用途としては、製鉄所にて鉄の原料となる石炭や鉄鉱石、その他副原料を荷下ろす際や火力発電所にて発電原料用の石炭を荷下ろす際に用いられます。