住友金属鉱山/二次電池用正極材料(ニッケル酸リチウム)を増産 SCM・製造拠点 2023.06.17 二次電池用正極材料(ニッケル酸リチウム)増産について 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里佳明)は、車載用二次電池の需要拡大に対応するために、二次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産設備の追加増強投資を行うことといたしました。 世界の自動車市場においては、低炭素社会の実現へ向けた取り組みから、環境へ配慮した次世代自動車(電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車等)の普及が進んでおり、今後も拡大が期待されます。そうした中、電気自動車のさらなる普及のためには、長距離走行が可能な車両の開発が求められており、高性能の二次電池の開発が不可欠となっています。 当社は、パナソニック株式会社(以下、「パナソニック」)と共同で開発した二次電池用正極材料(高性能ニッケル酸リチウム)の生産拡大を進めて参りましたが、この度、パナソニックのリチウムイオン二次電池生産拡大に伴い、新たにニッケル酸リチウムの生産設備の増強を磯浦工場(愛媛県新居浜市)、播磨事業所(兵庫県加古郡播磨町)にて行うこととしました。設備投資額は総額約180億円で、2018年1月完成を予定しています。これにより当社のニッケル酸リチウムの生産能力は、現在の1,850トン/月から3,550トン/月に増加します。 当社は、ニッケル原料の製錬から加工までを一貫して手掛けている強みに加え、二次電池の高容量化に欠かせない正極材料のさらなる高性能化と、車載用に求められる安全・安心、安定なものづくりと供給体制構築に取り組んでまいります。