日本郵船/新技術による防さび処理剤を共同開発 物流全般 2023.06.17 新技術による防さび処理剤を共同開発-乗組員の作業負荷を軽減- 2016年9月1日 当社および株式会社AGUA JAPAN (本社:東京都港区、代表取締役社長:遠山元樹)は、塗料に含まれるさび転換機能を応用することで船上のさびを防ぐ処理剤「MG100(通称:マリンガード)」を新たに開発しました。 マリンガードの防さび効果は当社が所有し、八馬汽船株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:伊藤隆夫)が船舶管理を行う石炭専用船のデッキ(甲板)、バラストタンク(注1)、配管などで約2年半にわたる検証を続けた結果、実証されたものです。 従来、乗組員による塗装整備では、さびをケレン(注2)し、その後に防さび塗料を塗るのが一般的でしたが、塩分や水分が多い船上で赤さびを完全に除去することは困難でした。マリンガードの開発により、赤さびを黒さびへと転換させることで腐食を防止し、新たなさびの発生を防ぐことが可能となります。これにより、乗組員にとって大きな負担となっていたケレン作業を省略し、かつ防さび塗料のコスト削減にも直結する効果が期待できます。 当社グループは中期経営計画”More Than Shipping 2018″で掲げた「きらり技術力」を活かし、今後もグループ一丸となって作業の効率化を図り、より安全かつ効率的な運航を継続するための技術開発を積極的に行っていきます。 (注1)バラストタンク船舶の重量バランスを安定させる目的で海水を錘(おもり)として船内に取り入れるためのタンク。 (注2)ケレンさびを落とすための作業またはその工具の総称。 <ご参考>株式会社AGUA JAPAN所在地:〒105-0003 東京都港区西新橋 1-22-5 新橋TSビルURL: http://www.aguajapan.co.jp/