宇部興産/三菱重工業と両社子会社の射出成形機事業を統合
SCM・製造拠点 2023.06.17
宇部興産と三菱重工業、両社子会社の射出成形機事業の統合
について
2016年7月29日
宇部興産株式会社(社長:山本謙。以下「宇部興産」)の連結子会社である宇部興産機械株式会社(社長:久次幸夫。以下「宇部興産機械」)と三菱重工業株式会社(社長:宮永俊一。以下「三菱重工業」)の連結子会社である三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社(社長:久保田浩司。以下「三菱重工プラテック」)は、射出成形機事業に係る株式譲渡契約書を締結しましたので、下記の通りお知らせいたします。
1.背景と目的
- 宇部興産機械の成形機事業は、商品力向上のため、コストダウン、顧客ニーズに適応した新機種の投入、海外サービス拠点の拡充などの施策により、顧客へのプレゼンスを高め、事業拡大を目指しています。
- 三菱重工プラテックは、成形機事業の主要機種である射出成形機の分野で高い技術力・営業力を誇るとともに、全世界に多くのモデルを納入しています。
- 今回、宇部興産機械が三菱重工プラテックの経営権を取得し、更に厳しさを増す国内外の射出成形機事業を取り巻く環境下において、三菱重工プラテックと宇部興産機械両社の力を結集させることにより、商品のラインアップ・販売網の拡充による営業・サービス力の強化、製造コストの低減、両社技術の融合による開発力の向上をはかり、これまでに増してさまざまな顧客のニーズを先取りした新たな価値を提供することで射出成形機のグローバル市場における事業拡大を目指します。
2.株式譲渡の概要
- 三菱重工プラテックの国内外における射出成形機事業を対象として、宇部興産機械は三菱重工プラテックの株式の85%を取得する予定です。
- 海外については、主力市場である北米・中国・タイにおける三菱重工業の射出成形機販売拠点も譲渡の範囲に含まれています。その他の海外販売拠点については、現体制を維持し、従来に増して顧客サービスの拡充に努めてまいります。
- なお、販売においては宇部興産機械・三菱重工プラテックの射出成形機を取り扱う販売会社を設立する予定です(宇部興産機械100%出資)。
3.当該子会社2社の概要
- 名称
- 宇部興産機械株式会社
- 所在地
- 山口県宇部市大字小串字沖ノ山1980
- 代表
- 代表取締役社長 久次 幸夫
- 事業内容
- ダイカストマシン、射出成形機、押出プレス、粉砕機、窯業機器、運搬機、除塵装置、橋梁、水門、鋼構造物、その他産業用機械の製造・販売・サービスおよびメンテナンス
- 資本金
- 67億円
- 設立年月
- 1999年9月
- 大株主及び持株比率
- 宇部興産(株)100%
- 従業員数
- 1,034人(2016年4月1日現在)
- 売上高
- 450億円(2016年3月期)
- 名称
- 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社
- 所在地
- 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1
- 代表
- 代表取締役社長 久保田 浩司
- 事業内容
- ・射出成形機、付帯機器、金型並びに部品の設計・製造・販売・サービス
・上記製品のエンジニアリング・改造・修理・技術指導並びにコンサルティング - 資本金
- 4.5億円
- 設立年月
- 2005年4月
- 大株主及び持株比率
- 三菱重工業(株)100%
- 従業員数
- 145人(2016年4月1日現在)
- 売上高
- 100億円(2016年3月期)
4.スケジュール
- 2016年7月29日
- 株式譲渡契約締結
- 2017年1月 1日
- 株式譲渡(予定)
販売会社営業開始(予定)
なお、本株式譲渡の実施に向けた手続きは、公正取引委員会等の関係当局に必要な届出を行いながら進めてまいります。