川崎汽船/小学生を対象に新造LNG船・造船所の見学会を開催
小学生を対象に新造LNG船・造船所の見学会を開催
当社は7月5日、新造LNG船 および造船所の見学会を共催しました。 この見学会は、日本の経済と暮らしを支える重要なインフラである海事産業の認知度アップを狙いとした「海と日本プロジェクト」(主催: 内閣官房海洋政策本部、国土交通省、日本財団)の一環である「船ってサイコ~2016」(主催: 一般社団法人日本船主協会)の中の、最初のイベントとして開催したものです。
見学会の会場となった川崎重工業株式会社坂出工場(香川県)に、県下の小学5年生41人及び学校関係者らをお招きし、当社の最新鋭LNG船「Bishu Maru(尾州丸)」の船内や、LNG船の建造工程をご覧頂きました。
参加者からは、間近から見る巨大な船体やLNGタンクの姿に驚きの声が上がり、また同行した当社の船長や乗組員、造船関係者には、航海の様子や船内での日常生活など、普段は触れることのない外航商船や造船の世界について、熱心に質問をする姿が見られました。
LNGは我が国にとって、将来にわたり欠くことのできないエネルギーであり、これらのLNG船によって運ばれています。当社は、「海と日本プロジェクト」に賛同し、今後もこのような機会を通じ、広く社会に向け、日々の暮らしと、海や船、人との関わりへの理解の輪を広げていきます。
川崎汽船では、中期経営計画『 Value for our Next Century – Action for Future -』において、LNG船事業を安定収益事業と位置付けて重点投資分野としています。
当社は、豊富な実績と卓越した技術を擁する造船所が作り出す船と、日本の海運会社による高品質な輸送サービスを通じ、我が国のエネルギーの安全且つ安定的な輸送で社会に貢献していきます。
<見学会の概要>
開催日: 2016年7月5日(火)
会場: 川崎重工業株式会社 坂出工場 (香川県坂出市)、LNG船「Bishu Maru(尾州丸)」
共催: 一般社団法人日本船主協会、一般社団法人日本造船工業会、 川崎重工業株式会社
参加者: 香川県内の小学5年生41名及び学校関係者ほか(計約60名)
<本船の主要目>
傭船者: 株式会社JERA(*1)
造船所: 川崎重工業株式会社 坂出工場
全長: 約293m
型幅: 48.9m (*2)
タンク容積: 164,700m3
ボイルオフレート(*3): 0.08%/日
推進機関: 再熱式蒸気タービン(川崎アドバンストリヒートタービンプラント)(*4)
速力: 19.5ノット/時
(*1) 東京電力フュエル&パワー株式会社と中部電力株式会社の合弁会社
(*2) 拡張後のパナマ運河通航が可能。
(*3) ボイルオフレート: カーゴタンク容積に対するLNGの自然気化率。タンクの防熱性能を表し、値が低いほど性能が高い。
(*4) 再熱式蒸気タービン: 高圧タービンを回転させた蒸気を一旦ボイラに戻し、再加熱後に中圧タービンへ送り返すという再熱サイクルを採用し、熱効率を大幅に高めた蒸気タービンプラント。